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ブラウンズについての「発言は後悔していない」とスティーラーズWRスミス・シュスター

2021年01月12日(火) 14:48


ピッツバーグ・スティーラーズのジュジュ・スミス・シュスター【AP Photo/Keith Srakocic】

ピッツバーグ・スティーラーズのワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターは、現地10日(日)に行われたポストシーズンの初戦に先立ち、対戦相手のクリーブランド・ブラウンズの闘志を刺激していた。彼はブラウンズのことを毎年代わり映えのしない「冴えない連中」と言い、「ブラウンズはブラウンズだ」とつけ加えている。

ブラウンズは後者の発言を当てつけと捉え、序盤から大差をつけて最終的には48対37でスティーラーズを下した試合でこの言葉を連呼した。

敗戦後にスミス・シュスターが発言を撤回することはなかった。

「言ったことは後悔していない」とスミス・シュスターは試合後の『Zoom(ズーム)』による会見で話している。「ブラウンズはブラウンズだと言った。彼らはとんでもないゲームをしてきた。負ける試合もあれば勝つ試合もある。今日は俺たちの番じゃなかった。ブラウンズが次の相手にも今日と同じような勢いのある戦いをしてくれることを願っている」

ブラウンズは2002年以来となるディビジョンライバルとのプレーオフ戦に向けて、モチベーションを上げる材料を必要としていたか? 答えはノーだ。

だからと言ってスミス・シュスターがまいたネタを、自分たちの燃料源にすることを止めようとしたか? こちらの答えもノーだ。ブラウンズのクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドが、スミス・シュスターの言葉を口にしながらロッカールームに向かっていたことから、ブラウンズがこの発言を認識していたことは試合後に明らかとなった。

「俺らの@bakermayfieldが言ってやったぜ! “ブラウンズはブランズだ”!!」

スミス・シュスターの「冴えない連中」という言葉はスティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンが過去に使ったもの。自分のHCをまねようとした結果、一気に対戦相手の闘志に火がついた。

一方でスミス・シュスターは、スティーラーズが最初のスナップからの反撃モードに入る中で、ピッツバーグでの最後の試合になるかもしれないこの日に記録を積み上げ、19回のターゲット中13回のキャッチを成功させて157ヤードを稼ぎ、タッチダウンをもたらした。

今後フリーエージェント(FA)となるスミス・シュスターはスティーラーズに戻ることを望んでおり、次のように述べている。

「できればピッツバーグに残りたいと思っている。ファンとは強い絆を築くことができたし、トムリンHCやレシーバーコーチのアイク(ヒリアード)、他のコーチングスタッフもみんな大好きだ。今の俺があるのは彼らのおかげだ。別の組織に行ってやり方や俺のスタイルを変えるのは嫌だ。フットボールのゲームが大好きなんだ。またスティーラーになれたらどれだけうれしいか」

さらに、スミス・シュスターは月曜日の夕方に「もっとこのチームでプレーしたい。この組織をあるべき地位へと導くグループの一員でありたい」と『Instagram(インスタグラム)』につづっている。

しかしながら、ディオンテ・ジョンソン、チェイス・クレイプール、ジェームズ・ワシントンといった厚いWR層を抱え、サラリーキャップもタイトなスティーラーズに、来季もスミス・シュスターを迎え入れる余裕はないかもしれない。

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