第1週の復帰に向けて“順調”とベンガルズQBバロウ
2021年01月13日(水) 09:53ジョー・バロウが現地11日(月)にリハビリセッションを行うべくポール・ブラウン・スタジアムに戻ってきたことは、非常に重要だ。シンシナティ・ベンガルズのソーシャルメディア担当者がバロウの到着の模様を収めた動画を『Twitter(ツイッター)』に投稿している。
この動画からは、バロウが話題の電気自動車であるポルシェ・タイカンと見られる車を運転している様子が確認できる。しかし重要なのはそこではなく、ベンガルズの期待の新人が2021年のフィールド復帰に向けて最初の一歩を踏み出した点だ。
バロウは火曜日に、11月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)およびMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を断裂した膝の状態について、手術を終えてから6週間の段階で、2021年シーズン第1週の出場に向けて順調にきていると話した。
「最初からそれが俺の目標だった。回復には9カ月から12カ月かかると言われていて、最初の試合はまさにけがから9カ月にあたる。今はちょうどそのペースできているんだ。もちろん、道のりは長いし、その中で後退することもあるだろう。でも、少なくとも今のリハビリの状況は、これ以上ないくらい良く見える」とバロウは語っている。
バロウのチームメイトであるタイトエンド(TE)C.J.ウゾマーとセンター(C)トレイ・ホプキンスもリハビリに取り組んでいる。2人はバロウが戦線を離脱した後に、それぞれ膝の負傷でシーズン終了となっていた。バロウはこれから6週間で補助つきのランニングマシンでの――自重の半分ほどを用いた――訓練に戻ると話している。それは近い話にも聞こえるし、毎日のリハビリという“長く、日常的なプロセス”を通過しなければならない人間にとって、はるか先のことにも思える。
手術後のことに触れ、バロウは「最初の2週間は本当にみじめだった」と振り返った。
「自分でベッドから降りられないし、何も自分ではできない。でも、3週間から4週間で、少し自分で歩けるようになった。歩き出したら、まったくいつも通りの感覚を取り戻し始めたよ。自重スクワットとか、そういうことを始めているから、前に進んでいるんだ」
バロウは可動性を取り戻すために膝を引っ張って動かす、リハビリの中でも苦しい部分はもう終わったと話しており、今は“楽しい部分が始まった”と言う。厳しく、フラストレーションがたまりそうな状況において、バロウのメンタルにとっては励みになる要素だ。基本的にバロウはプレシーズンのゲームアクションについては考慮に入れておらず、第1週に目標を定めている。
バロウ自身が言うように、第1週はけがからのリハビリ期間が最初に始まったときと同じくらい重要な時期にあたり、そこへ向けてこれからのリハビリを通じて前向きな姿勢を維持する必要があるだろう。バロウは復帰という目標を見据える一方、それが一朝一夕では成らないことを承知している。
すべてが計画通りに進めば、バロウは9月に有望なキャリアを再開できるはずだ。
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