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隔離中にシャープな精神を保つことの重要性を学んだセインツRBカマーラ

2021年01月16日(土) 23:48


ニューオーリンズ・セインツのアルビン・カマーラ【AP Photo/Butch Dill】

新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したランニングバック(RB)のアルビン・カマーラは、自宅で10日間を過ごし、休息を取るより他に何もできなかった。ニューオーリンズ・セインツはその間にNFCの第2シードとしてレギュラーシーズンを終えた。

カマーラほど影響の大きい選手にとって、離脱を強いられることは望ましくはなかったが、必要なことだった。それはまた彼に1つのチャレンジをもたらした。プレーオフはわずか1週間後、そのための準備を整えておかねばならなかったのだ。

カマーラはそれをやってのけ、リザーブ/COVID-19リストから復帰してすぐに23回のキャリーで99ヤードとタッチダウン、キャッチ2回と17ヤードを記録した。そのおかげもあってセインツは、迫力に欠けるものの重要なシカゴ・ベアーズとのワイルドカードに勝利した。カマーラにとってもそれは落ち着きを取り戻し、より困難で危険な相手に立ち向かうための準備運動となった。

ポストシーズンの前というのは毎年、リーグのトップ選手たちが最も重要な試合を前にひとときの休息を取る時だ。カマーラはそれをやむを得ず必要に迫られて取り、フィジカル面の準備とは無関係の重要なことを学んだ。

「大きいのはメンタルの部分だ」と彼は現地14日(木)にチームの公式サイトで述べた。「長いシーズンだし、フィジカルの疲労には備えておかなきゃならない。でも、精神をしっかり保っていられれば、成功の可能性はかなり増えると思う」

「(チームを離れていた)10日間、俺はひたすら精神を正しく保とうと努力していた。試合には出られない。練習や直接のミーティングその他、何もできやしない。それはもうしょうがないと思って受け入れた。ミーティングや『Zoom(ズーム)』での会見、そういう時のメンタルの話じゃないよ。それは当然するべきことだ。肝心なのは俺個人の話。一番いい状態を維持して、少なくとも精神面ではシーズン中の調子を崩さないようにしたんだ」

「フィジカル面、そっちの方は全く心配しなかった。メンタルな面だけ。集中したまま、プレーオフゲームに出るんだってことをしっかり刻みつけた。俺は新型コロナにかかり、家にいる。ソファだかどこだかに座っている。でも、これからまだフットボールをするんだっていう集中力を失うわけにはいかなかった」

ソファに座って家で自分のチームを見守るというのは、強いアスリートにとっては最高にフラストレーションのたまるシナリオだろう。それもセインツ最強の武器であるカマーラほどの重要選手ならなおさらだ。それはまた、しばらくルーチンから離れてしまったことによる影響への不安も引き起こす――さびつきだ。

しかし、カマーラはそうしたネガティブな影響を一切見せず、以前と全く変わらぬ状態で戻ってきた。

「アルビンがフィールドに出るたびに感心するよ」とセンター(C)のエリック・マッコイは言う。「彼はそういうタイプの選手だ。しかも、1週間も練習できず、ゲームプランにもいなかったのに、100ヤード近くを走ってしまうんだからな。(スクリメージから)トータル(116ヤード)なんてクレイジーだ。ほんとすげえよ」

「でも、彼はそういうタイプのアスリートなんだ。施設にいない時でもそこまで細かく気を配っている。そういうところが彼を彼という選手にしているんだろう。彼は特別、本当に特別だよ」

ライバルであるタンパベイ・バッカニアーズとの重要な試合を週末に控え、カマーラには潤滑剤もさび落としも必要ない。ベアーズに対するパフォーマンスで示したように、彼はいつでも火を噴くことができる手入れされたマシンだ。それは、人々の日常すら脅かした新型コロナウイルスにかかった後でも変わらない。

「正直な話、圧倒されっぱなしだったよ」とマッコイは述べた。「テロン(アームステッド)が新型コロナから帰ってきた最初の試合は、彼にとってただの調整期間だった。まだ少し調子が悪くて、少し遅かった」

「だけどアルビンのカムバックは完全に元の通りだった。サイドラインで感心したよ。タックルをブレークし、絶妙なバランス、身体能力、スキルを見せつけていた。彼を見てると畏怖すら感じるよ。ウイルスから戻ってきてあれだからな」

17日(日)のディビジョナルラウンドでバッカニアーズのアグレッシブなオフェンスに何としても対抗したいセインツは、彼の貢献を必要としている。

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