QBロスリスバーガーの続投を楽観視するスティーラーズ
2021年01月17日(日) 04:08計画的にNFLランキングトップに上り詰めた後、急激な落ち込みでシーズンを締めくくることになったピッツバーグ・スティーラーズと同様、クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーも3カ月に及ぶ戦いの大半はベテランらしい活躍を見せたが、ラストスパートがかかるとその年齢を感じさせていた。
つまりはワイルドカードの試合が、将来の殿堂入り確実と言われるロスリスバーガーのラストマッチだったのか。おそらくそうはならないだろう。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地16日(土)、スティーラーズには“ビッグベン”ことロスリスバーガーが2021年も現役を続けると楽観視する向きがあると伝えた。ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは今週初めにロスリスバーガーの続投を歓迎するとコメントしている。すでにスティーラーズは長く攻撃コーディネーター(OC)を務めたランディ・フィクトナーと袂を分かっているため、新たなOCが関わってくると見られている。
今後の話し合いにはロスリスバーガーの契約も関係してくるだろう。ロスリスバーガーはあと1年、1,900万ドル(約19億7,300万円)の契約が残っているが、これに関してはほとんど負担にはならない。ただし、キャップヒットは4,125万ドル(約43億円)に上る。スティーラーズの一員として17年、ガラフォロはこの数字を緩和するにあたってビッグベンとスティーラーズに問題はないはずだと指摘している。
チームの再構築がフリーエージェント(FA)となる選手の一部を維持するのに役立つはずだ。ガラフォロによれば、ロスリスバーガーはすでにチームに戻る場合はワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターも必要だと伝えているという。
クリーブランド・ブラウンズに敗れたワイルドカードではスミス・シュスターがシーズン最多となる13回のキャッチで157ヤードを記録し、ビッグベンもパス47回を成功させて501ヤード、4タッチダウンと2020年シーズンを通して見ても素晴らしいパフォーマンスだった。その一方で、4回も食らったインターセプトが目立つ。それが38歳のロスリスバーガーの急激な低下を物語っている。
レギュラーシーズン開幕から9試合で22タッチダウンを挙げ、インターセプトがわずか4回にとどまっていたことは、2019年シーズンをほぼ棒に振った肘のケガから復帰した事実も相まって非常に感銘を与えたが、レギュラーシーズン後半からワイルドカードにかけての7試合――レギュラーシーズン最終戦は出場せず――はタッチダウンが15回、インターセプトは10回だ。
当然、思い通りの展開ではなかっただろう。このままロスリスバーガーのフットボールキャリアが終われば驚きだ。
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