マホームズとヘニーの両QBに対応できるよう準備に励むビルズ
2021年01月20日(水) 06:04現地24日(日)に控えるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップに向けて、パトリック・マホームズのステータスに注目が集まる中、両陣営とも複数のシナリオに備えておかなければならない。
カンザスシティ・チーフスはクオーターバック(QB)マホームズがプレーできなければチャド・ヘニーを起用すると見られ、バッファロー・ビルズはどちらの選手が先発するにしても対応できるように準備を進めている。
ビルズを率いるショーン・マクダーモットHC(ヘッドコーチ)は『NewYorkUpstate.com』で、「準備するためにやるべきことがある。無論、パトリックに関しては多大なる敬意を払っているし、彼のゲーム運びやオフェンスにもたらすものも分かっている。パトリックを中心とした彼らの武器は本当に素晴らしい。アンディ(リードHC)はとてもうまくやっている。しっかりと指導されているので、そのシステムに備えておかなければならない。両クオーターバックを想定して準備する必要があるので、今週はいろいろとやるべきことがたくさんあるのだ」とコメントした。
今もNFLにいたのかと驚きを呼んだヘニーだが、マホームズが負傷離脱した後を継いでフィールドに入り、クリーブランド・ブラウンズとの接戦のディビジョナルラウンドの流れを変えてしまう恐れのあったひどいインターセプトを喫しながらも、それを克服するだけの活躍を示してチームの勝利に貢献。8回のパスを投げて6回成功し、66ヤードを記録したほか、サードダウン残り14ヤードでスクランブルでの13ヤード獲得を決め、そして、チーフスがベテランQBのヘニーを信頼して託したあの重要なフォースダウンコールだ。
ヘニーはワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルにショートパスを放ってファーストダウンを獲得、勝負を決めた。難局で底力を発揮したヘニーの冷静さと能力はビルズに通じるはずで、週末の対戦でヘニーが軽視されることはないだろう。
ビルズは時間の限りを尽くして備えておく必要がある。レギュラーシーズン中に対戦した試合では26対17でチーフスが勝利しており、総獲得ヤードは466を記録した。ルーキーランニングバック(RB)クライド・エドワーズ・ヒレアーは26回のランで161ヤードを走り、チーフス攻撃陣の合計では245ヤードを稼いでいる。
それだけのパフォーマンスがあるとはいえ、チーフスが再びスーパーボウルに出場できると保証されているわけではない。1993年シーズン以来となる最大のステージに立つには好パフォーマンスをハックするしかないことをビルズも分かっている。
マクダーモットHCはチーフスとの前戦について触れつつ、「どうなるだろうね。それを踏まえて、どんなゲームにしたいのか、しっかりと補完的なプランをまとめ、試合に勝てるようにしなければならない。彼らは本当に素晴らしい対戦相手だ。3つのフェーズすべてのバランスが取れている。だからこそディフェンディングチャンピオンなのだ。しっかりと準備していかなければならない」と話した。
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