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ブレイディとの対戦を予期していたパッカーズQBロジャース

2021年01月21日(木) 09:43

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Ludtke】

アーロン・ロジャースにはこうなることが分かっていた。

クオーターバック(QB)トム・ブレイディはこれまでのすべてのキャリアを、ロジャースにとってトーナメント表の向こう側で過ごしてきた。ブレイディが長きにわたってAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の頂点にいた一方、ロジャースはスーパーボウルでの勝利をつかむため、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)を這い上がろうと努力してきた。ロジャースが最大の舞台で勝利できたのは1度だが、ブレイディはすでにスーパーボウルで6勝を記録しており、うち3回の優勝はロジャースが2005年にリーグに入って以降のものになる。

オフシーズンにニューイングランド・ペイトリオッツを離れたブレイディは、NFCのタンパベイ・バッカニアーズに移った。それは、ロンバルディトロフィーを狙うならば、ブレイディを倒す必要が出てくるかもしれないということだ。ロジャースはブレイディについて、現地20日(水)に次のように語った。

「ずっと彼のファンだったし、何度かプレーする機会があったのを楽しんできた。彼がNFCに来るというニュースを聞いたときのことを覚えているよ。これはリアルな可能性だなと思った。彼とプレーする機会に、とてもワクワクしている」

この試合はリベンジの機会でもある。ブレイディ率いるバッカニアーズはレギュラーシーズンの試合でグリーンベイ・パッカーズを打ち負かした。当初はパッカーズが10対0でリードしていたものの、結局は38対10でバッカニアーズが白星を挙げている。パッカーズはその試合について理解しており、敗戦当時から今までに経過した時間が、次の対戦結果を違うものにする要因になると考えている。

ロジャースのチームメイトたちにもモチベーションがある。ブレイディという史上最高の選手を倒してロジャースが2つ目のリングを手に入れるには、何ができるだろうか?

『Green Bay Press-Gazette(グリーンベイ・プレス・ガゼット)』のライアン・ウッドによれば、パッカーズのワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスは「俺たち皆が同じように、最後にはアーロンにそれをつかんでもらうことを望んでいると思う。だけど、彼がそれに値するのは間違いないんだ」と話したという。

「キツイことだよ。皆がブレイディを見て、ずっとそういう比較をしたがっているんだから。基本的にスーパーボウルっていうのはQBの成績になる。だから、そうなるんであれば、俺たちは彼がそこに行きつくために、当然ながら全力を尽くす」

「それで、最終的にはスーパーボウルが彼をG.O.A.T.(史上最高)から遠ざけている状況から彼を解放する。だって、俺の考えでは、スーパーボウルで何勝しているかなんて関係なく、彼はG.O.A.T.なんだ。だけど、ただ世界のために、彼らを黙らせてやるために、俺たちはそこへ出て行って彼のために手に入れられると思う」

もちろん、そう簡単にはいかないだろう。しかし、ロジャースのナンバー1レシーバーが、伝説的なQBたちがいた時代の中でロジャースがどう見られてきたかにそれほどまでに情熱的な思いを抱えていたのは、胸を熱くすることだ。そういった情熱は、現地24日(日)に実施されるNFCチャンピオンシップをよりエキサイティングにするはずだ。

ロジャースがスーパーボウルでもう一度勝利すれば、ブレイディに匹敵するか? それはないし、迫ってすらいない。だが、フィールド上の武勲や個人的な賞、これまでに残してきた成績が長いリストになっているそのキャリアに、新たな一行が加わることは確かだ。ロジャースが10年前に手にしたトロフィーが、もう一度その手に渡るのを待っている。

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