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大きな進歩を遂げて新たな段階に臨むビルズQBアレン

2021年01月21日(木) 11:57

バッファロー・ビルズのジョシュ・アレン【AP Photo/David Zalubowski】

今週末にカンファレンスチャンピオンシップ戦に臨む4人のクオーターバック(QB)のうち、スーパーボウルリングをまだ手にしていないのは1人だけだ。

バッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレンは、近年のどのQBよりも大きな進歩を果たしたシーズンを過ごした。ビルズをポストシーズン2勝に導いたアレンは、自らの素晴らしいシーズンに新たな一章をつけ加えるべく、ディフェンディングスーパーボウルチャンピオンであるカンザスシティ・チーフスと対戦する。

『WROC TV』のAJ.フェルドマンによれば、ビルズのヘッドコーチ(HC)であるショーン・マクダーモットは現地20日(水)に「これはジョシュの新たな一歩だ」とチャンピオンシップ戦を前にした記者会見で語っている。

「これは人々がそのために働くものであり、彼が取り組んできたものだ。彼には準備ができており、われわれはジョシュにとても大きな自信を持っている」とマクダーモットHCは続けた。

アレンの2020年の進歩は明らかだった。特に、オープンになっているレシーバーに対する積極性と、パスを無理に通そうとしない点でそれが顕著だ。最初の2シーズンで、アレンはホームランを狙って大振りすることが多かった。今年は優秀なレシーバーが居並ぶ中、アレンは二塁打を続けることでもっと多くのラリーにつながることに気づいたのだ。

アレンの成長の証拠としては、プレッシャーを受けていないときの進歩を見るだけで十分だろう。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、最初の2シーズンでプレッシャーを受けていないときのアレンのパス成功率は60%、アテンプト平均6.6ヤードで、タッチダウン対インターセプト比は20対15、パサーレーティングが80.1だった。2020年にはこれらの数字がパス成功率73.2%、アテンプト平均8.0ヤード、タッチダウン対インターセプト比が31対5、パサーレーティングが112.6に上昇している。

さらに、マンカバレージ時のパスの正確性も急激に上がった。最初の2シーズンでマンカバレージに対するパス成功率が50%を下回っていた(49.4%、タッチダウン対インターセプト比が15対10)アレンだが、今季は最も生産性の高いQBの1人に成長している(65.8%、タッチダウン対インターセプト比が19対1/数字は“Pro Football Focus[プロフットボール・フォーカス]による”)。

第6週のチーフス戦はアレンにとって今季で最も低迷した試合であり、パス成功率51.85%、122ヤード、アテンプト平均4.52ヤード、パサーレーティング73.4%はシーズンワーストの数字だった。

アレンが新たな一歩を踏み出すということは、この敗戦から学んでチームに勝利の最善のチャンスをもたらすということだ。

わずか3シーズンでアレンは疑問の余地があるQBからNFLで最も有望な若手QBの1人に成長した。日曜日に勝利できれば、その地位はさらに確固たるものになるだろう。

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