FG多用の試合で「自分たちの仕事ができなかった」とビルズQBアレン
2021年01月25日(月) 16:34カンザスシティ・チーフスを倒すための公式は、打ち合いに勝つことから始まる。フィールドゴールでは、それは果たせないのだ。
バッファロー・ビルズはその事実を知っている。そして、レッドゾーン内でフィールドゴールを行うと決定したことが、ショーン・マクダーモットヘッドコーチ(HC)率いるチームがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦で敗北した理由の一つだ。
この試合でのビルズのレッドゾーン成功率は2-5となっており、距離の短いフィールゴールを2度行ったほか、クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンがインターセプトを喫している。レッドゾーンで成功したドライブの一つは、パントミスによって始まった3ヤードラインからのドライブだった。9対0でリードした後、ビルズは下り坂を転げ落ちていく。
敗戦後、アレンはフィールドゴールが自らの選択ではなかったと話す一方、その決断に至るまでにプレーを決められなかったのは自分の責任だとしている。
「コーチの決断さ。それまでに3つのダウンがあって、俺たちは自分の仕事ができなかった。もう言ったように、コミュニケーション不足や、ダウンを決められなかったことは、俺の責任だ」とアレンは語った。
10ヤードライン以内に入っていた機会の2度で、マクダーモットHCは第4ダウンでのタッチダウンではなく、フィールドゴールを選択している。前半終了間際には、2ヤードラインからのキックを選んだ。第3クオーター最初のポゼッションで、8ヤードラインからの第4ダウン残り3ヤードという状況になったとき、マクダーモットHCは得点2回分のリードを持つチーフスにとって脅威にならないのを承知の上で、再びフィールドゴールをコールしている。
試合後、マクダーモットHCはこれらの機会に攻めることを検討しなかったのか聞かれ、次のように返答した。
「検討した。そのことについては2回とも考えた。本当にね。もう1度やらなければならないとしたら、そのうちの1つについては挑戦しただろう。だが、ハーフ前の1回については、確実に、私はポイントを得ることを求めていた。われわれはポイントにたどり着くのに苦戦しており、少なくともハーフタイムに入る前に何らかのものを見せておきたかった。特に、前半終了後は彼らがボールを持つことを踏まえてだ。これについては振り返るだろうし、振り返ってもう一度評価するだろう。とりわけ、後半の1度についてはそうすると思う。一つのチーム全体として、われわれはこの経験から学んでいく」
マホームズとチーフスを倒すにはもっとうまくプレーする必要があったことを知るアレンは、波のある攻撃陣のプレーやレッドゾーンでの苦戦について自ら責任を負っている。
「チームが今夜勝つのを助けるだけのプレーができなかった。このチームを相手に24得点では、普通は勝てない・・・。俺たちは十分にボールを動かした。レッドゾーンにたどり着いたけれど、ボールをエンドゾーンに届けられなかった。いくつかの判断ミスは、俺の責任だ」
アレンはパス48回中28回成功、287ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回という成績でこの試合を締めくくった。
しかし、ビルズには明るい未来がある。そして、アレンがその先頭に立っている。次にビルズに必要なのは、ただボールをエンドゾーンに叩き込むことであり、フィールドゴールで妥協しないことだ。
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