大舞台での再戦で守備陣は以前よりも戦えるとバッカニアーズHCエリアンス
2021年01月26日(火) 12:01カンザスシティ・チーフスとのシーズン第12週の試合で、タンパベイ・バッカニアーズの敗北は最初の15分で決まったようなものだった。
ヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスのチームはクオーターバック(QB)パトリック・マホームズやワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルによる爆撃を受け、第1クオーターが終わるまでに17対0という点差をつけられた。ヒルはこのクオーターでキャッチ7回、203ヤード、タッチダウン2回をマーク――75ヤードと44ヤード――を記録。
バッカニアーズはゲームプランを転換し、第4クオーターに2回のタッチダウンを決めて27対24まで迫った。しかし、マホームズがファーストダウン獲得に3回成功して残り時間は削られていく。最終的に、勝利を手にするには序盤の一斉射撃で十分だったことが証明された。
第55回スーパーボウルの舞台での再戦を前に、エリアンスHCはバッカニアーズにはシーズン12週よりも優れた試合をする必要があることを承知している。
チームによれば、エリアンスHCは現地25日(月)に「われわれはあの試合よりももう少し役に立つはずだ。繰り返すが、人はミスから学び、本当に良いものから学ぶものであり、あの試合ではいくつか、とても良いものがあった。そこから積みあげていくべき要素がたくさんあった」と語ったという。
バッカニアーズは最初の対戦でマホームズに462パスヤードを許し、タッチダウン3回を決められた。ヒルは269ヤード、タッチダウン3回、キャッチ13回(ハーフタイム後は59ヤードのみ)という成績を残している。スタータイトエンド(TE)トラビス・ケルシーはキャッチ8回で82ヤードをマークした。
エリアンスHCはチーフスを足止めすることがスーパーボウル最大のチャレンジだと知っている。
「戻って試合を見て、どんな対決だったかを確認する。今回は再び、馴染みがあることが役に立つだろう。タイリーク・ヒルやケルシー、マホームズと戦うのには心が躍らない。それは恐ろしい難題だ。だが、うちの選手たちはそれに向けて意気込んでいるだろう」とエリアンスHCは話した。
ケルシーをスローダウンさせることが、チーフスと戦ってきたすべてのチームのディフェンス陣がトッププライオリティとしてきたことだ。それに成功したチームはほとんどいない。
「本当に厳しい」と言うエリアンスHCは次のように続けた。
「ただ止めようとするだけでも信じられない思いをするとき、彼は私にトニー・ゴンザレスをまざまざと思い出させる。彼にはWRのスキルがあり、WRのように走る。ワイドアウトのようなルートを走り、コーナーたちを倒す。厳しい、本当に厳しい挑戦だ。だが、トッド(ボウルズ/守備コーディネーター)がいくつかのスキームを考えるだろう。繰り返すが、われわれはQBを追いかける必要があり、彼(マホームズ)を走らせてプレーを決めさせるわけにはいかない。ケルシーも同じだ」
バッカニアーズのディフェンス陣が第55回スーパーボウルで重要な役割を果たすだろう。チーフスは先発オフェンシブタックル(OT)のエリック・フィッシャーやミッチェル・シュワーツなしで戦いに臨むことになるかもしれない。ラインバッカー(LB)シャキール・バレットやジェイソン・ピエール・ポールがこの利を活かし、マホームズをポケットにとどめることができれば大きな助けになるはずだ。
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