DCフレイジャーを称賛するビルズプレーヤーたち
2021年01月26日(火) 15:52カンザスシティ・チーフスにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦で敗れてシーズンが終了してから1日、バッファロー・ビルズのコーナーバック(CB)トレデイビウス・ホワイトは守備コーディネーター(DC)のレスリー・フレイジャーや、そのフレイジャーがヒューストン・テキサンズの次期ヘッドコーチ(HC)になる可能性について質問された。しばし微笑んであごひげをさすっていたホワイトは、「その案は全く気に入らないな」と応じている。
ホワイトがそう話すのは、もちろん自分の立場からとしてだ。ホワイトはフレイジャーDCがビルズにとどまり、ディフェンスの要であり続けることを願っている。フレイジャーの守備陣のメンバーが語る内容からすれば、ホワイトの気持ちは広く共有されているようだ。
セーフティ(S)ジョーダン・ポイヤーは「彼はまさにリーダーだ。彼は選手にベストを求めている」と話した。
また、ラインバッカー(LB)マット・ミラノは「彼は本当に選手たちに気を配っている。彼のために4年プレーして気づいたことの一つがそれだ。彼は味方になってくれる。彼は選手と対立したりしない。人を傷つけようとしていない。彼は俺たち全員のベストを望んでいて、そうするためのポジションにつけようとしている」とコメント。
同じくLBのトゥルメイン・エドモンズは「彼は素晴らしい人間であり、最高のコーチだけど、人としてさらに優れているんだ。それが一番大きいと思う。そうやって選手たちから尊敬されている。ここでは全員がフレイジャーコーチを尊敬している」と話している。
2017年にビルズに着任して以来、フレイジャー率いる守備陣は相手のパサーレーティングと被パスヤードにおいて2位、トータル被ヤードとテイクアウェイで5位、被得点で6位につけている。すでにHCを経験し(ミネソタ・バイキングス/2010年から2013年)、DCとしても複数のチームで経験を積んでいる上に、これはかなり優秀な経歴だと言える。HCもしくはDCとして過ごした15年間で、フレイジャーの守備陣がトップ20につけたことは10回あり、うち6回はトップ10に入っていた。
柔らかな口調が特徴のフレイジャーDCについて不思議なのは、いかにして自分の考えを伝えるかだ。果たして、フレイジャーDCが選手に怒鳴ることはあるのだろうか?
「ああ、あるさ」とポイヤーは笑う。
「叫ぶって感じではないんだけど、彼の考えを伝えるために話したり、注意を引くって感じだ。いい質問だね」
ミラノは「何度かあるよ。俺は叫んでるとは思わないけど。だけど、少し怒っているときには確かに声が変わるな」と話した。
おそらく、選手時代のフレイジャーもそうだったのだろう。かつてシカゴ・ベアーズに1981年から1985年の間に在籍したフレイジャーは、1985年の歴史的なディフェンス陣の一員として、ニューイングランド・ペイトリオッツを相手に大勝を収めた第20回スーパーボウルでインターセプトリターンタッチダウンを記録。膝を痛めたフレイジャーは、その後プレーヤーからコーチへと転身した。
ミラノはコーチとしてのフレイジャーについて、こう評している。
「彼は落ち着きを保っている。それが俺の気づいたことの一つ。サイドラインでちょっとごたごたしたときに落ち着いているのが彼で、調整して俺たちを正しいポジションにしようとしている」
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