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QBブレイディの人間力を高く評価するバッカニアーズDCボウルズ

2021年02月04日(木) 14:58

タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Mike Roemer】

20年近くにわたって、トッド・ボウルズはクオーターバック(QB)トム・ブレイディとは反対側のサイドラインで試合日を過ごしてきた。2020年シーズンに、このベテランコーチはベテランQBの別の側面を見るチャンスを得ている。

カンザスシティ・チーフスと戦う第55回スーパーボウルを前にポッドキャストの番組である“Huddle & Flow(ハドル・アンド・フロー)”に出演したタンパベイ・バッカニアーズの守備コーディネーター(DC)であるボウルズは、練習やミーティングを通じて知ったブレイディの最も傑出した点について語った。

ボウルズDCがフィールドにおけるブレイディのスキルを称賛したのはもちろんだ。しかしながら、最も多くの時間を費やして語ったのは、ブレイディがフィールド外でチームに与えている影響についてだった。

「クレイジーに聞こえるかもしれないが、私がトムについて発見したことで最も大きいのは、彼の職業倫理や努力、ベストであるための正確性を別とすれば、彼が全員に、それぞれが重要だと感じさせ、スーパースターのような気分にさせる点なんだ」とボウルズDCは『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチとジム・トロッターに語った。

「サインをして去っていくスーパースターがいれば、自分自身でありつつ他のすべてになれるスターもいる。彼は自分を突き放して考え、スカウトチームに行ったり、ディフェンスの面々やオフェンスのメンバーのところに行ったりして、フットボールの話ができる。話が終わる頃には、まるで自分が彼を助けたように感じられるんだ。彼が自分を助けてくれたのとは対照的にね」

偉大なリーダーの真の証とは、周囲をより良くする能力だとしばしば言われてきた。どの選手であれすべてを一人でやることはできないが、12年連続でプレーオフ進出を逃していたバッカニアーズが1年でスーパーボウルの舞台まで駒を進めた改善ぶりには、ブレイディがいかなるインパクトを与えたかが表れている。

ワイドレシーバー(WR)のマイク・エバンスやクリス・ゴッドウィン、そして、ディフェンスの傑出した選手であるラインバッカー(LB)デビン・ホワイトをはじめとして、バッカニアーズの選手の多くが、今季のオフシーズンにフロントオフィスがフリーエージェント(FA)の最大の獲物を釣り上げて以来、いかに活気づき、モチベーションを高められてきたかを語っていた。

日曜日にこのスポーツにおける最大の舞台で初めて守備陣を指揮するボウルズDCは、2年前に自分が加わって以来、いかに急速にチームが変わってきたかを見てきた。そんなボウルズDCが見つけた進化は、試合そのものにとどまらなかった。

「彼の対人スキルは見事だ。彼がすべての人々を、そして彼らがするあらゆることをいかに取り込み、それをフットボールや彼らのやることにいかに導くかは、これまでに私が見たこともない方法だった」と話すボウルズDCは、次のように続けた。

「フットボールにおける人間性が選手としての存在をはるかに上回っており、本当に素晴らしい選手だ。そのことがわれわれのチームの多くの人々をプロフェッショナルにするのを助けたと思う。彼らのゲームに対する理解を深め、ボールの両面で集中を高めた。彼がもたらしたものは、十分な対価を払えないほどのものだったと思う。彼が素晴らしい選手であるという事実、そして、その上で彼がフットボールをスローできるという事実が、彼をきわめてスペシャルな存在にしている」

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