フランチャイズQBとしての自信を抱きつつ2年目の飛躍を目指すタゴヴァイロア
2021年02月05日(金) 14:21クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアはプレーメークする能力の片りんを見せたものの、ルーキーシーズンが進むにつれて苦戦を強いられ、ベンチに2度下げられた。そして、マイアミ・ドルフィンズはあとわずかのところでポストシーズン進出を逃している。
ドルフィンズ首脳陣の支持を受け、タゴヴァイロアはドルフィンズの手綱を握ったまま先へ進む。2年目の成長がカギになるだろう。
現地4日(木)に『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)”に出演したタゴヴァイロアは、ドルフィンズが長年探してきたフランチャイズQBは自分なのかという質問を受けた。
「そうと言わせてもらおう」とタゴヴァイロアは応じている。
「俺にはただ自分がコントロールできるものをコントロールすることしかできない。自分にできる限りの、最高の自分であることに集中している。懸命に努力しているよ。NFLでの1年目を、2年目の飛躍にしたいんだ」
タゴヴァイロアはルーキーシーズンに堅実なスタートを切り、先発わずか2回目のアリゾナ・カーディナルス戦(第9週)で勝利して能力の高さを示した。この試合でタゴヴァイロアはタイトな部分にボールを投げることを恐れず、必要なときには積極的にポケットを出る姿勢や、ピンポイントを狙える正確性を発揮している。
残念ながら、プレーすればそれだけ、タゴヴァイロアは厳しい戦いに苦しむことになる。タゴヴァイロアが率いた際、ドルフィンズオフェンス陣は足取りが重く、読みやすく、もはやダウンフィールドにボールを推し進めたり、狭い空間にボールを投じたりする意志が見えなかった。
タゴヴァイロアはシーズン終盤になって2度、ベテランのライアン・フィッツパトリックと交代でベンチに下げられていた。
タゴヴァイロアはデビュー前のようにリハビリに励むのではなく、オフシーズンをフルに使って自らの技術を磨くことに集中することが2年目の改善において重要だと考えている。
股関節の負傷からの回復に努めていた1年前を振り返りつつ「何より、これが俺の最初のオフシーズンなんだ」とタゴヴァイロアは語った。
「リハビリ以外のことに集中できるオフシーズンがあることで、フィルムワークやフットワーク、ポケットでの動きに集中できる」
プロ2年目の方が、準備がよく整っているルーキーは多い。ルーキーはドラフトの準備に取られる時間が多く、フットボール選手としての成長に使えたはずの数週間や数カ月が失われてしまうのだ。
このオフシーズンに最も集中するのはスナップ前の洞察力だとタゴヴァイロアは言う。
「一番取り組みたいのはスナップ前のオペレーションで、ラインに着き、ディフェンスがどうしているかを見る。それに、(オフェンスの)全員がどこへ行こうとしているかを知る。皆がどうすべきなのかを把握するんだ」
タゴヴァイロアには才能がある。そこに疑問を持つ者はほとんどいない。2年目の飛躍があれば、メンタルな部分は迅速にそこに追いつくだろう。そうでなければ、ドルフィンズが再びフランチャイズQB探しに戻ることになる。
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