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敗戦は終わりではなく新しい章の始まりだとチーフスQBマホームズ

2021年02月09日(火) 10:08


カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/David J. Phillip】

クオーターバック(QB)パトリック・マホームズをはじめとするカンザスシティ・チーフスの面々は、第55回スーパーボウルで喫した大敗に今も痛みを覚えている。それでも、一夜が明けた今、王座を追われた者たちに新しい機会が始まろうとしている。

チーフスの主要メンバーから今後の見通しが出てくるまで、敗北から24時間もかからなかった。

『610 Sports(610スポーツ)』のコーディ・タップによれば、マホームズは現地8日(月)に「今日から、俺は自分にできることはすべてやり、フィルムを見てもっと改善していくつもりだ。もっと効率的にやる方法を見つけなきゃ」と語ったという。

日曜日の夜のチーフスは効率とはほど遠かった。タンパベイ・バッカニアーズの厚い壁が、いつもなら爆発的な力を発揮するチーフス攻撃陣を阻んだ。パス失敗やタイミングの悪いペナルティによって、チーフスは前回のスーパーボウル以来2回しか負けていないチームにはとても見えなかった。

バッカニアーズのカギとなったのはパスラッシュだ。パスラッシュは常にプレッシャーをかけ続け、マホームズを安全地帯から追い出していた。マホームズは試合後、チーフスは大量得点を挙げるときによく使ってきたリズムが見いだせなかったと述べている。わずか9ポイントにとどまったこの試合では、チーフスはエンドゾーンからシャットアウトされていた。

パスラッシュがマホームズをせきたて、記録的なスクランブルに追い込んだ一方、バッカニアーズはバックエンドでも自らの仕事を完遂し、チーフスの最も得点力の高いプレーメーカーであるワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルとタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーを封じ込めている。

「彼らは俺たちに楽をさせず、皆を深くとどめ続けた。彼らは第3ダウンでトラビスとタイリークにすごく注意していた」とマホームズは振り返った。

バッカニアーズのラインバッカー(LB)であるラボンテ・デービッドが試合の大部分でケルシーをカバーして輝きを見せ、LBデビン・ホワイトは自らのスピードを生かしてフィールドを駆けまわり、プレーを阻止した。バッカニアーズはヒルを止めるために結束し、完全なる尽力でチーフスの連覇を防いで見せたのだ。

バッカニアーズがタイトルを祝い、勝負を見届けた者たちがトム・ブレイディの偉大さについて称えている間にも、チーフスはばらばらに散ったかけらを拾い集め、2021年に目を向けている。マホームズによれば、立て直しへの動きは日曜日の夜にロッカールームへ戻った瞬間から始まったという。

「最初の5分は静かだった。そこから、俺たちは返り咲きを考えはじめた。何かの終わりじゃない。新しいチャプターの始まりなんだ」とマホームズは話した。

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