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2021年も主要メンバーを維持することに自信のバッカニアーズHCエリアンス

2021年02月09日(火) 11:56

タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Chris Carlson】

第55回スーパーボウルを制した直後、クオーターバック(QB)トム・ブレイディとタンパベイ・バッカニアーズはもう一度繰り返すことを考え始めた。

ブレイディはバッカニアーズでの2年目に戻ってくる。ヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは引退しない。フリーエージェント(FA)になるタイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーも戻ってくる意向を示した。屈強なオフェンシブライン(OL)とセカンダリーの主要な若手選手は現状を保っている。守備コーディネーター(DC)トッド・ボウルズと攻撃コーディネーター(OC)バイロン・レフトウィッチも戻ってくる。

ブレイディがニューイングランド・ペイトリオッツで2003年と2004年にやり遂げて以来の連覇に向け、バッカニアーズには基盤が整っている。

しかし、主要な貢献者の多くが戻ってくるとは言え、一部の重要な選手はオープンマーケットに出ようとしている。

日曜日の夜にカンザスシティ・チーフスのQBパトリック・マホームズに悪夢を見せたアウトサイドラインバッカー(OLB)シャキール・バレットは今季にフランチャイズタグでプレーしており、FAになろうとしている。長きにわたってバッカニアーズに在籍しているインサイドラインバッカー(ILB)ラボンテ・デービッドの契約は期限を迎えた。デービッドが他のジャージーを身に着けるとは想像しがたいが、常に重要になってくる要素がコストだ。

ワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンには大幅な報酬アップが見込まれ、両サイドが長期的なソリューションを見いだせなければフランチャイズタグの対象となる可能性がある。

プレーオフで活躍してきたディフェンシブタックル(DT)エンダマカン・スーやWRアントニオ・ブラウン、ランニングバック(RB)レナード・フォーネットもマーケットに出ようとしている。

オフシーズンを迎えるにあたって数々の不確定要素がありながらも、エリアンスHCはバッカニアーズが核となる選手を維持するすべを見つけるだろうと考えているようだ。

現地8日(月)にバーチャルな形で開かれた記者会見で、エリアンスHCは「私はとても大きな自信をもっている」と語った。

「私はジェイソン(リヒトGM)と彼がすることに全幅の信頼を置いている。彼らには絆がある。そこには巨額がからんでくるだろう。だが、私はこの集団がものすごく親密であり、時に金額は問題にならないと思っている。とは言え、彼らがその働きで稼いでいるのだから、金額の面でもすべてをきちんとできるようにするつもりだ」

シーズン間に変化のないチームなどない。誰に支払い、誰と別れなければならないかを決めるのはリヒトGMだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロはバッカニアーズがフォーネットを戻したがっているものの、市場によって行動方針が決定されるだろうと報じた。バッカニアーズはRBロナルド・ジョーンズ二世も契約年を迎えており、新しい契約を求めているかもしれない。

ブラウンの最大の支持者はブレイディだった。この関係性がそのまま続くのか、そして、バッカニアーズがエバンス、ゴッドウィン、ブラウンのトリオを維持できるのかは、いずれ分かるだろう。

サラリーキャップの大幅な減少が予測される状況においても、バッカニアーズはキャップスペースに余裕がある状態でオフシーズンを迎えている。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、バッカニアーズにはNFLで7番目に大きい2,900万ドル(約30億4,000万円)近くのキャップスペースがあるという。それはバッカニアーズが数名の主要なFA選手を確保し、再びロンバルディトロフィーを目指すための布陣をするのに十分なはずだ。

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