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「チーフスとの差はそれほど大きくない」とレイダースTEウォーラー

2021年02月10日(水) 14:02


ラスベガス・レイダースのダレン・ウォーラー【AP Photo/David Becker】

ラスベガス・レイダースは4シーズン続けてポストシーズン進出を逃し、2018年にジョン・グルーデンがヘッドコーチ(HC)に就任して以来、勝ち越しの戦績を残せていない。

それでも今季8勝8敗だったレイダースの一員は、5年連続でディビジョン制覇を遂げたカンザスシティ・チーフスとの実力差はそれほど大きくないと信じているようだ。

レイダースのタイトエンド(TE)ダレン・ウォーラーは『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイ・エリア)』に次のように話している。

「チーフスとの対戦は1試合目を勝って、2試合目は最後に逆転されたけど、そこまで俺たちと実力の差はないと思う。ディフェンスの選手に聞いたら否定するかもしれないけど、あの2試合は勝てたと思うんだ。正直言って差はそれほど大きくないと思う。チーフスは強いし才能のある選手がたくさんいるから、嫌でもベストを尽くしたくなる。俺たちのベストは彼らのベストと同じくらいだと思っている」

チーフスは第55回スーパーボウルでタンパベイ・バッカニアーズに敗れたとは言え、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の他のチームが後を追う存在であることには変わりない。チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズをはじめとする主力選手は来季もとどまるだろう。あとは周りがどれだけ追いつけるかだ。

レイダースはシーズン第5週の試合でチーフスを40対32で下しており、レギュラーシーズン中にチーフスを倒した唯一のチームとなる。14勝2敗のチーフスが他に負けたのは、先発の大半を休ませた第17週の試合だけだ。レイダースは第11週も接戦に持ち込むことができたが、マホームズが試合終了間際のドライブを成功させ、チーフスに35対31の逆転勝利を許してしまう。

レイダースとチーフスの最大の違いは一貫性にあるとウォーラーは考える。

ウォーラーは「チーフスは第1週から第22週まできっちりやる」と話した。「俺たちは時と場合によってなんとか力を発揮できた。最初の9週間はそれなりに一貫性があったと思うけど、最終的にはチースフとは同じとは言えない。チーフスは毎週安定した成果を出してくるから、対戦する側は万全でないと痛い目に合う。だから俺たちもチースフと同じくらいのレベルで一貫性が持てるようにしないと。彼らは昔からかなりレベルの高い一貫性を持っているのに対して俺たちはまだそこに辿り着けていない」

レイダースは6勝3敗でシーズンをスタートさせたが、その後に不振が続く。最後の7試合のうち5試合を落として、今季もポストシーズン進出を逃している。レイダースのチームが崩れていく様子はグルーデンHCの下で繰り返し見てきたことだ。

ウォーラーはその要因について「俺たちは逆境にぶつかったり、自然と疲労がたまってきたりすると試合全体を通して細かいところに注意が行き届かなくなる。攻守両方ともだ」と述べた。

「そこを改善しないといけない。強いチームはシーズンが進むにつれてどんどん良くなっていくのに、俺たちはその逆を行っている。それは良くない。俺たちはシーズンを通してもっと集中力のあるチームになる必要がある。調子が悪い時だって、肉体的にキツイ時だって当然あるさ。それでも細かいことや基本をおろそかにするのはダメだ。俺たちには実力があって、エネルギーもある。選手はいつだってゲームデーにはやる気満々だ。だけど細かいことと基本ができているかどうかで大きな差が生じる。いつも大敗ってわけじゃない。ただ、いつも僅差の試合でその差が出るんだ」

グルーデンHC率いるレイダースにはいくつかの強みがあるが、ディビジョンを支配するチーフスを脅かす存在になりたいのであれば、穴だらけのディフェンスをアップグレードし、オフェンスのプレーにも一貫性を持たせることが不可欠となる。

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