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双方合意の離別を選択したテキサンズとDEワット、ヒューストンのみんなを「自分の家族のように思っている」

2021年02月13日(土) 07:10

ヒューストン・テキサンズのJ.J.ワット【NFL】

現地12日(金)、ヒューストン・テキサンズのスターディフェンシブエンド(DE)であるJ.J.ワットがチームを去ることが明らかになった。

ワットは『Twitter(ツイッター)』の公式アカウントを通じて「ヒューストン、このことは俺から直接知らせたかったんだ・・・」とのメッセージとともに動画を投稿した。

その中で、ファンに向けて直接自身の思いを伝えたかったと明かしたワットはオーナーであるマクネア家と話し合いの場を持ち、「自らリリースしてくれるようお願いした。その上で、今回、双方合意のもとに袂を分かつことになった」と説明している。

「10年前、ウィスコンシンからやって来た。テキサスにはそれまで一度も訪れたことがなかった。でも今はテキサスなしでは自分の人生を想像すらできない。みんなに良くしてもらったけど、ドラフトの夜だけは違った。ドラフトの夜はブーイングを食らったからね。でも、その後はずっと家族のように良くしてくれた。本当に心から自分の家族のように思っている」

「新しいチャンスをとても楽しみにしているし、ワクワクしているんだ。必死にがんばってきたけど、それと同時に、先に進むのはいつだってつらい。みんなのことが大好きだってことを知っていてほしい。本当にありがとう。自分をドラフトしてくれてNFLで最初のチャンスを与えてくれたマクネア家の皆さんに感謝している」

また、オーナーのキャル・マクネアは声明で次のように述べた。

「変化は決して簡単ではない。愛する人たちが関わっている場合は特にそうだ。われわれの組織にとどまらず、ヒューストンの地域全体にもたらしたJ.J.の影響は、このチームの歴史において他のどんなプレーヤーとも違う。今週初め、J.J.には彼のことを生涯のテキサンだと思っていると伝えた。これはさようならではなく、“またね”ということだと思って受け止める。今後、われわれはJ.J.が作り上げてくれた基盤を積み上げ、この街にチャンピオンシップをもたらし、ファンやヒューストンのために思い出に残る経験を生み出すという揺るぎないミッションを果たしていくつもりだ」

その後、マクネアは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対し、チームとワットの双方とも今が離れるべきときだと考えたと明かしている。

「この件はシーズン終了直後に話し始め、正しく対応したかった。そして、さようならではないことを彼が分かっていることも確実にしたかった。彼はずっと1人のテキサンだ。ほろ苦い、それが今日の私の言葉だ。彼は私たちにとって本当に大きい存在であり、彼が前進し、次のスポットを選べるように最大のチャンスを与えたかった。これによって、彼は自分の場所を選ぶ時間をもてるからね」