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双子のCモーキスとマイク・パウンシーがNFL引退を発表

2021年02月13日(土) 21:18

ピッツバーグ・スティーラーズのモーキス・パウンシー【AP Photo/Ron Schwane】

双子のパウンシー兄弟がそろって引退することになった。

長年NFLでセンター(C)を務めてきたモーキスとマイク・パウンシーが現役生活に別れを告げている。2人は、10年間モーキスのチームメイトだったラモン・フォスターにその発表を委ねた。

「兄弟から人生の次のステージについての発表を任されたことを光栄に思う。10年以上の現役生活を終えて、モーキス・パウンシーとマイク・パウンシーがNFLを引退する。以下が彼らのキャリアに関わった人々への感謝を伝える2人の言葉だ」

モーキスは2010年のドラフトにおいて全体18位でピッツバーグ・スティーラーズに指名されてから、11年間のキャリアを全てそこで過ごした。その10年のベストCに数えられる彼は2020年を含めてプロボウルに9回選ばれ、オールプロのファーストチームにも3回選ばれている。

「俺はいつまでもフットボールが大好きだし、人生ではいつまでも究極の競争者であり続けるよ!」とモーキスは数多くのチームメイト、コーチ、そしてルーニーファミリーへの感謝をつづった引退宣言の中で述べた。「人生のブラザーであるビッグ・ベンとは共に生き、共に死ぬ。生涯悪ガキでいようぜ!」

「この別れのスピーチを書きながら、フロリダ州レイクランドで貧困の中育った双子の少年が2人ともNFLの夢をかなえ、ここまで来たことを思うと泣き笑いしてしまうよ」

モーキスの引退によってベン・ロスリスバーガーの前に並ぶスティーラーズのオフェンシブラインには大きな穴が開く。

「この11年間、フィールドの中と外の両方におけるモーキスの傑出した努力に感謝したい」とスティーラーズの社長、アート・ルーニー二世は声明を出した。「彼はその選手生活を通して多くに尊敬されたアメージングなチームメイトで、リーダーだった。モーキス、君の引退に祝福を。君と君のご家族に多くの成功を祈っている」

マイク・パウンシーは双子のモーキスに遅れること1年、2011年のドラフトでマイアミ・ドルフィンズに全体15位で指名されてNFL入りしている。ドルフィンズで7シーズンを過ごした後、ここ3年はロサンゼルス・チャージャーズでプレーした。9年間でプロボウルには5回選ばれている。そのキャリアを狂わせたのはけがだった。腰を痛めたマイクは2019年に5試合しか出場できず、2020年シーズンは全て欠場に終わった。

「俺たちがこの旅を始めたのは6歳の時。今、31歳で人生の1つの章を閉じようとしている。俺はNFLを引退し、試合を離れることにした」とマイクは記した。「フットボールが教えてくれたこと全て、そしてここまで連れてきてくれたことに感謝しているよ! 子どもたちよ、夢を大きく持て。それは必ず叶うから。夢見て実現すると思うからじゃなく、そのために君たちが懸命に努力して実現させるからだ! 間違いを恐れず、そこから学んで修正すればいいんだ!」

全盛期の2人はNFL屈指のCとして活躍した。常に優秀なオフェンシブラインマンを探すリーグの中で彼らの引退は、特にピッツバーグでは大きく感じられることだろう。

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