ベアーズとの未来は分かれ道に来ているとWRロビンソン
2021年02月19日(金) 16:07シカゴ・ベアーズとの契約問題について、ワイドレシーバー(WR)アレン・ロビンソンはおおむね沈黙を保ってきた。しかし、決断を下す期限が近づく中で、スターレシーバーの未来を決めるための時間はなくなりつつある。
ベアーズとそのベストレシーバーとの長期契約の交渉にはほぼ進展がなく、ロビンソンはそのままベアーズからフランチャイズタグをつけられることになりそうだ。タグを受けて満足しているレシーバーを探すのは難しい。これまで無言を保ってきた点でロビンソンはレアなケースだったが、より良い契約に値すると知りつつ黙ってタグを受ける気はないようだ。そして、多くの選手と同様に、ロビンソンはこういった状況が自分の契約をめぐる物語や、自分が深く気を配っているファンたちの意見にいかに影響するかを嫌悪している。
「俺が誰かに“君はこの仕事に的確だ。同じ仕事をする他の人はこれだけ受け取っている。だが、君にはそれを与えられない”と言うようなもんだろ」とロビンソンは『Go Long(ゴー・ロング)』に語った。
「アメリカでは誰もそんなことをしない。アメリカでは皆が当たり前のように仕事を移っていく。仕事を手にしたら、また新しい履歴書を書くんだ。新しい経験を積んだからな。会社から会社へ、そしてまた別の会社へと移っていく。それと同時にサラリーも上がる。だが、選手にとって、そういう状況なのに契約が上がらないというのは、ほぼルーズ・ルーズの関係だ。ファンと、俺に限らず多くの選手にとって、そして、組織とチームメイトにとってさえね」
「選手が自分に値するものを望んでいるだけなのに、何の理由もなく泥沼話にされてしまう」
ロビンソンの価値は、今のNFLでもトップレシーバーの一人という位置にあたるだろう。ロビンソンが2020年に記録した1,250レシービングヤードはリーグ9位であり、2019年の1,147ヤードは14位だった。この2つのシーズンの間に、ロビンソンはクオーターバック(QB)が次々と変わる中、タッチダウンパスを13回キャッチしている。
「俺の個人的な意見として、何かがうまくいく可能性があるか? イエスさ。俺はあらゆる意味で、シカゴに戻ることに抵抗してはいない。ここ2年は、シカゴの歴代トップレシーバーになりたいとさえ言ってきた。多分、そこまではあと2,000ヤードなかったはず」
「とは言っても、残念ながら分かれ道のようなところに来ているようだ。いや、分かれ道ですらないかもしれない。俺の残りのキャリアの大部分をばかげたことに犠牲にすることなく、自分たちがやりたいことをやるための、実現可能な選択肢すら与えられていないんだ」
2017年シーズンの終盤にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂を喫し、契約年を災厄の中で終えて数百万ドルを失ったロビンソンは、もう2度と機会を奪われないようにしようと決心している。それが、タグでプレーすることをことさら拒絶する理由の一つだ。
和解の道筋は見えていない。それでも、分かれ道は――もしくは、分かれ道ですらないものは――すぐそこまで来ている。
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