キングスベリーHCとカイムGMについて「非常に強気」なカーディナルスオーナー
2021年02月20日(土) 00:17
アリゾナ・カーディナルスは2020年シーズンで好スタートを切り、6勝3敗でわずかな間NFC西地区のトップに立っていた。しかし、“ヘイル・マレー”の後は一気に崩壊してしまい、最後の7試合中5試合を落として8勝8敗に終わった。
後半に崩れてプレーオフを逃したことで、ヘッドコーチ(HC)のクリフ・キングスベリーとジェネラルマネジャー(GM)のスティーブ・カイムには厳しい目が向けられている。オーナーのマイケル・ビッドウィルは現地18日(木)、ラジオの『98.7 Arizona Sports(98.7アリゾナ・スポーツ)』で自身の予想について語り、言葉を濁さず発言している。
「私と同じくらい、その2人はシーズン末に落胆していたよ」とビッドウィルは述べた。「彼らは原因を深く探っている。自分たちが何をすべきか知っているし、われわれは全員、自分たちがすべきことを知っている。それすなわち、改善だ」
キングスベリーの2年目のシーズンでカーディナルスは前進した。しかし、終盤のオフェンスの苦戦ぶりや多様性のなさ、ゲーム中のマネジメント能力についてHCも追及の目を避けられない。
カイムは、2013年にGMに就任してからビッドウィルの右腕となってきた。カイムの下で戦った8シーズンで、カーディナルスは65勝61敗、プレーオフには2回しか姿を現していない。彼らはこの5年間というもの、勝率が.500より上になったことが一度もなく、2018年にはカイムが飲酒運転で停職処分になった期間もあった。
ビッドウィルのコメントを解析するなら、彼はカイムが素晴らしいオフシーズンを過ごすと考えており、カーディナルスがサラリーキャップ次第で恐慌状態に陥るかもしれない一部のチームとは違う状況にいると予想していることになる。
「リーグ中でベテランがどんどんカットされることになるだろう」とビッドウィルは述べた。「これから先どうなるかを考えると、われわれはこのチームを改善することができる。中には優秀な選手を失うことになって、動き回るチームもいるだろう。私は2021年のクリフとスティーブの両方について、非常に強気だよ」
NFL用語において“強気”とは勝利への期待を意味する。それが失敗した時の反動は通常あまりきれいなものではない。
ビッドウィルはまた、カーディナルスからいなくなるかもしれない2人の長期的メンバーにも言及している。ワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドとコーナーバック(CB)パトリック・ピーターソンだ。フィッツジェラルドの去就についての新情報はなく、彼は忍耐を呼び掛けた。何かと話題のピーターソンについては、まるでフリーエージェントになるCBが安い報酬でアリゾナに残ってくれることを期待できるかのような口ぶりだった。
「パットと私はこれまで何度か話し合っている」と彼は述べた。「われわれが彼に戻ってきてもらいたいと思っていることは非常に明白だ。サラリーキャップが下がることはみんな知っている。こうした多くのベテランにとってはわれわれが必要だし、サラリーや賃金も大事ではあるだろうが、現実的に見て、サラリーキャップが下がることを理解すべきだ。クラブとパットの両方にとっていい方法を考えて、彼にまたカーディナルスのユニホームを来てもらいたい。彼は、われわれが過去にやり遂げてきたことの重要な一部だった。この先もここにいてもらいたい」
【M】