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コルツにトレードされたQBウェンツがフィラデルフィアに別れ

2021年02月20日(土) 22:29

フィラデルフィア・イーグルスのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Matt Ludtke】

フィラデルフィア・イーグルスとインディアナポリス・コルツが彼のトレードに合意してから24時間もたたないうちに、カーソン・ウェンツはインディアナポリスに降り立った。ただし、その前に彼は自分を指名してくれたチームと、これまで自分を愛してくれた町にお別れを言うのを忘れなかった。

2016年に全体2位指名を受けたクオーターバック(QB)は現地19日(金)の夕方、『Instagram(インスタグラム)』にメッセージを投稿し、ファン、チームメイト、そして最後の数カ月に激論を交わしたコーチ陣やフロントオフィスにも別れの言葉を述べている。

「なんてすごい旅だろう」とウェンツは記した。「何より、チームメイトたちに会えなくなるのは寂しいよ。ありがとう。一人一人に感謝しているし、長年にわたって作った関係や思い出はいつまでも忘れない。生涯続くような多くの関係があのロッカールームで築かれた。ロッカールームでの連携、友情、そして練習場での日々のバトルをありがとう!」

「フィラデルフィアの町にも――ありがとうを言いたい。この5年間はそこが僕のホームだった。ノースダコタ州ビスマークから来た子どもにとっては、夢の全てがそこに詰まっていたよ。俺の家族はここで育ち、たくさん楽しみ、おいしいものをたらふく食べ、素晴らしい教会に通い、フィールド外で本当にたくさんの思い出を作った。フィールド上ではロンバルディ・トロフィーをフィリーに持ち帰った。ここにいた間、町に多くの喜びをもたらせたならうれしいよ。勝っても負けても俺の家族、財団とフットボールチームをサポートしてくれた世界中の素晴らしいイーグルスファンのみんなも、ありがとう。フットボールチームへの情熱と愛情に関しては他に類のない町でプレーできたことは名誉だった。俺の家族と俺たちのAO1財団へのサポートをありがとう――フィリーのコミュニティーにポジティブな影響を与えられたことを願っているし、これからも地域に良い影響を与えるための努力を続けるつもりだ!」

「ドラフトで俺を指名し、NFLの夢をかなえてくれたイーグルスに感謝している。ミスター・ルーリー、ハウィー・ローズマンとイーグルスのフロントオフィス、ペダーソンコーチと全てのコーチ陣、トレーニングスタッフ、器材スタッフとノバ・ケア・コンプレックスの全サポートスタッフにありがとうと言いたい。アメージングな旅だった。みんなの幸運を祈っている」

元MVP候補でスーパーボウルスターターの可能性もあったウェンツだが、2020年はチームとのすれ違いが目立つようになっていた。大型延長契約を結んでからわずか1年でのことだ。最悪のディビジョンにおいてチームはことごとくチャンスを棒に振り、QBのプレーは急激に悪化した。結局、ウェンツは2020年の2巡目指名QBジェイレン・ハーツと交代させられ、最後の4試合はハーツが先発を務めた。イーグルスは4勝11敗1分、最下位でシーズンを終えた。

このオフシーズンにトレードが決まった最新の元トップ2QBとなったウェンツは、2021年のドラフト3巡目指名権と条件付きの2022年2巡目指名権と引き換えにコルツに送り出された。新シーズンで彼が75%のスナップをプレーするか、70%のスナップをプレーしてコルツがプレーオフに進めば2022年の権利は1巡目に変わる。一方、これからイーグルスの司令塔となるのはハーツだ。

思い出深い5シーズンを終えて、ウェンツのフィラデルフィアでの時間は終わった。彼もチームも前に進む準備はできている。

「1つの章が幕を閉じ、次の章が始まる」と彼は締めくくった。「インディアナポリス・コルツに仲間入りするのが楽しみだし、これからの仕事に期待しているよ! 全ては神の計画さ!」

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