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バッカニアーズWRゴッドウィンに残留かより大きな報酬かの選択が迫られる可能性

2021年02月24日(水) 14:05

タンパベイ・バッカニアーズのクリス・ゴッドウィン【AP Photo/Phelan M. Ebenhack】

ワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンは独特のポジションにいる。

一つ、ゴッドウィンはスーパーボウルチャンピオンであり、すべてのフットボール選手が求めながらも達成できる者は少ないタイトルを手にしている。そしてもう一つ、ゴッドウィンはスーパーボウルを制覇したフリーエージェント(FA)であり、新たな報酬を手にできるだろうが、それは共にタイトルを手にしたタンパベイ・バッカニアーズからのものではないかもしれない。

カンザスシティ・チーフスと戦った第55回スーパーボウルの勢いそのままに連勝を狙うバッカニアーズには、維持したい主要選手が数多く存在する。ゴッドウィンもその一人だが、オープンマーケットに出れば高い報酬を受けることができるだろう。ゴッドウィンは報酬を取るか競争力を取るかの微妙なところにいる。

『Pat McAfee Show(パット・マカフィー・ショー)』に出演したゴッドウィンは「すごくおもしろいな。チームは正しい決断に向かっている。これまで2年で、こういうことが起こるのは見てきた。去年を振り返れば、俺とマイク(エバンス)は俺たちがいる場所や、本当に前に進んでいける核となるグループがいるということなんかについて会話していただろう。俺たちにはあと少しのピースが必要だった。トム(ブレイディ)が来て、1年目にうまく始動した。こんな風に終わるとは多くの人が予想しなかっただろ。でも、やってみること、それが俺たちの目標だった」と話した。

「俺としては、フリーエージェンシー(FA)の考えは自分が本当に検討することじゃなかったのは間違いない。俺はそこにいたいし、チームの皆が大好きだ。俺たちには特別な何かがあると思う。一方で、すべての可能性を考えてみなきゃならないし、自分と自分の家族にとって何がベストかを考える必要もある」

2017年のドラフト3巡目で指名されたゴッドウィンは、最初の2巡で選択されなかったため、ルーキー契約で大きな金額を得てはいない。しかし、2度目の契約を結んだ時点で数字的な部分でゴッドウィンと同等だったジャービス・ランドリーやクーパー・カップ、ステフォン・ディッグスらは年平均1,440万ドルから1,575万ドルを手にしており、市場価値が上がっている(たとえサラリーキャップの引き締めがあったとしても)ことを踏まえれば、ゴッドウィンは2021年に1,600万ドルを超える金額を得ることになりそうだ。

しかし、今のバッカニアーズにはそれをまかなうだけのキャップスペースはない。さらに、チームには他にも維持すべき選手たちがいるのだ。

「自分はたくさんの選手たちと同じ船に乗っているんだと思う」と話すゴッドウィンは「長い保証が欲しいし、チームが自分にコミットしてくれることも望んでいる。契約延長が理想的だけど、結局のところフランチャイズ(タグ)になるのならそれが自分のやることで、後からもう一度やってみればいい。タンパにいたいと思っている一方で、報酬だってほしいんだ」と続けた。

「目標は報酬を得ることだろ? でも、同時に、俺はばかじゃない。金額を少し増やすために、これから何年かみじめに過ごすような状況にするつもりはない。自分の幸せが一番にあって、その幸せの一部に勝つことが含まれる。自分の仕事を少し楽にしてくれるいろいろな選手が攻撃陣にいるだけじゃなく、勝つための最高のチャンスがあることが、自分が強く考えていることだ。俺がここにいたい大きな理由の一つがそれだ」

金額については、さまざまな方向から話がくるだろう。それはほぼ保証されている。しかし、バッカニアーズが他のオファーに匹敵するほどの契約を提示できるかはまだ分からない。フランチャイズタグ期間は現地23日(火)に始まっており、ゴッドウィンについて決断を下すための時間もカウントダウンをスタートしている。

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