ニュース

スティーラーズを「離れたくない」とWRスミス・シュスター

2021年02月25日(木) 12:07

ピッツバーグ・スティーラーズのジュジュ・スミス・シュスター【AP Photo/Keith Srakocic】

ピッツバーグ・スティーラーズのワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターはこのオフシーズン中に大きな変化を経験することになるかもしれない。ただ、本人はまだその心づもりはできていないようだ。

スミス・シュスターがフリーエージェント(FA)になるまで1カ月を切っている。一方で、少なくとも今の状況ではマーケットバリューと同じ、あるいはそれに近い金額でスティーラーズが彼をとどめておくことは財政上かなり難しいと言える。『TMZ』につかまったスミス・シュスターは、まだ違うチームは検討していないと話した。カリフォルニア州ロングビーチの自宅に近い2つのチームも対象外のようだ。

スミス・シュスターは「家族のそばにいられるのはいいけど、最終的にはスティーラーズでキャリアを築いて、このチームの一員として引退したい。離れたくないんだ」と『TMZ』に述べている。

離れたくない、といくら情に訴えても実際には避けられないかもしれない。スティーラーズは2021年の厳しいサラリーキャップに対処するため、まずは4,125万ドル(約43億7,400万円)のキャップヒットとなるクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーの大型契約をなんとか創意工夫をこらして再構成しなければならない。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、1億8,000万ドル(約190億9,000万円)と予想されているミニマムキャップに対して、スティーラーズは現時点でおよそ1,900万ドル(約20億1,500万円)オーバーしているとのことだ。

これらの数字から分かる通り、ロスリスバーガーとの間で埋めなければならない溝は大きい。スミス・シュスターとの再契約を考慮する以前に、スティーラーズは数字上の問題を解決するために選手をリリースしていくしかないように思われる。

今のところスミス・シュスターはブラックとゴールドに身を包んだ自身の姿しか思い描くことができず、「実際にリリースされるまで、俺の気持ちは一生スティーラーズの選手だ」と『TMZ』に述べている。

スミス・シュスターのピッツバーグ愛がラッパーのウィズ・カリファよりも強いということは、ロスリスバーガーの残りのキャリアにつき合うということだ。今は現実的ではないと分かっていながら、スミス・シュスターはそれでもロスリスバーガーに対する思いを口にし、2人の関係がお互いにとって有益であることを強調した。

「彼はまだやれる。ビッグ・ベンについて1つ言えるのは、俺との相性がいいということだ。だからチームが彼を手放すとか、そうしようと考えているだけでも良くない選択肢だと思う。ベンとプレーできたら最高だ。あと4年は一緒にやろうっていつも言ってるんだけど、当然彼の方が年上だからどうなるかは分からない」とスミス・シュスターは話した。

現地23日(火)にはロスリスバーガーが契約の調整に協力的であることが報じられており、スティーラーズに戻る可能性がより高くなった。それはまた、スミス・シュスターがピッツバーグを去ることを意味しているのかもしれない。

【R】