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49ersリンチGM、負傷がなければガロポロが先発QBだと明言

2021年02月25日(木) 10:13

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Stephen Brashear】

サンフランシスコ・49ersにとって避けられない疑問が、クオーターバック(QB)ポジションに関するものだ。その主たる理由は、チームが選択した先発QBが健康状態を保てなかったことにある。

しかし、その点に変化があるならば、49ersのQBについての質問は時と共に消えるだろう。ジミー・ガロポロがけがのない状態を保っているとして、先発としての役割に何らかの疑いはあるかと尋ねられた際、ジェネラルマネジャー(GM)のジョン・リンチははっきりとした答えを返している。

『fullpresscoverage.com』によれば、リンチGMは「ノー。まったくない。私は心からそう信じている」と話したという。

今回のリンチGMの応答は、QBポジションに関する疑問に包まれたまま49ersがオフシーズンを迎えて以来、最も確固たる答えだった。疑問が生じたのも無理のないことで、2017年シーズン中にチームに迎えて以来、ガロポロがフルシーズンを送ったのは1度のみ。出場できる状態のガロポロは49ersにトップクラスのバトルを可能にし、2019年にはスーパーボウルの舞台までチームを導いている。

当然ながら問題はガロポロがフランチャイズQBに期待されるほど出場準備が整えられないことだ。

足首から膝の不調に至るさまざまな負傷によって、ガロポロはかなりの時間で欠場を強いられてきた。ガロポロが先発した際の49ersは22勝8敗。対してガロポロが不在のときは6勝17敗にとどまっている。

合計としては前者よりも数が少ないにもかかわらず、49ersの印象を形成しているのは後者だ。ボールの両サイドに負傷者が続出したシーズンを終えた今は、特にそうだと言えるだろう。ただ、ガロポロの負傷以上に目立つケースはほとんどなく、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンにとっては厳しい状況だった。シャナハンHCはニック・ムレンズと共に勝ち星を手に入れようと試みたり、C.J.ビーサードと奮闘したりといった苦戦を繰り広げている。

ムレンズやビーサードがいかに懸命に努力したとしても、いずれもNFLのフランチャイズとしては優れたビジネスではない。ここはQBがけん引するリーグであり、しっかりとした足場を固めて戦いたければ、49ersにも自分たちのQBが必要になる。

2021年はガロポロにとって、仕事をキープするだけの健康状態を保つことができるかを証明する新たなチャンスになるだろう。仮にそれが実りなく終われば、チームは他の選択肢を探すしかない。時間が止まることは決してなく、コーチと人事部門担当としていかに優れたデュオであることを証明していたとしても、シャナハンHCとリンチGMに残されたチャンスは少ない。彼らは手遅れになる前に、ガロポロにその責務を果たしてもらうことを必要としている。

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