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バッカニアーズSウィンフィールドJr.が罰金と同額を寄付

2021年02月25日(木) 14:15

タンパベイ・バッカニアーズのアントワーヌ・ウィンフィールドJr.とカンザスシティ・チーフスのタイリーク・ヒル【AP Photo/Mark Humphrey】

セーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.とタンパベイ・バッカニアーズが第55回スーパーボウルを制してから2週間以上が過ぎた。しかし、ウィンフィールドの心は、まだレイモンド・ジェームス・スタジアムでの栄光からそう遠くないところにあるようだ。

最近になってロンバルデイトロフィーのタトゥーを腕にいれたウィンフィールドは、7,815ドル(約83万円)をイーストタンパのヤング・ミドル・マグネット・スクールで行われている“Buccaneers Youth Leadership Program(バッカニアーズ・ユース・リーダーシップ・プログラム)”を支援するために寄付した。これはスーパーボウルの試合中に、カンザスシティ・チーフスのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルに対する侮蔑的な行為によってウィンフィールドが科された罰金と同じ額だ。

バッカニアーズの社会正義のための基金がウィンフィールドと同額を寄付し、学校に贈られる総額は1万5,630ドル(約165万円)となった。

ウィンフィールドはチームの公式サイトの記者に対し「メディアの注目を集めてしまったから、それをポジティブな方向に転換したかった」とコメントしている。

「1年中自分が取り組んできたユース・リーダーシップ・プログラムに渡す以上の方法はないだろ? 自分ができることをいろいろと考えてきたからこそ、それに行きついたような感じだ。1年中をそれに費やし、子どもたちと過ごし、彼らに話したり、いろいろやってきた。だから、彼らと進んでいくためのいいチャンスだと感じたんだ」

スーパーボウルの最終クオーターでヒルに向かってピースサインを出したことについては後悔しないと語っていたウィンフィールドが、この1件にまた新たにポジティブな面を加えた。

ウィンイールドは試合後、「あの反則行為はやるしかなかった。前に彼らと対戦した時にヒルには完全にやられた。俺の目の前で後方宙返りをして、ピースサインまでやってきた。だから俺があの瞬間にピースサインをやり返すのは当然さ。正直に言っちゃうと、最高に気持ち良かった」と話している。

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