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ヒューストンの寒波被害を共同で援助するタイタンズ、コルツ、ジャガーズ

2021年02月25日(木) 15:35

NFLロゴ【Aaron M. Sprecher via AP】

テネシー・タイタンズ、インディアナポリス・コルツ、ジャクソンビル・ジャガーズは現地24日(水)、ヒューストン市に向けて共同で10万ドル(約1,060万円)の寄付を行うと発表した。

先週はアメリカ各地が記録的な寒波に襲われ、とりわけテキサス州の被害は大きい。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の3チームは、ディビジョン内のライバルであるヒューストン・テキサンズと力を合わせて復興支援に取り組む。

タイタンズのオーナー、エイミー・アダムス・ストランクは「AFC南地区のチームとNFL財団とともに、寒波による被害から立ち直ろうとしているヒューストンのコニュニティーを支援できることを誇りに思います」とチームの公式サイトでコメントしている。

「多くのご家族や財産が甚大な被害を受けている中、この地域はそれを乗り越えられると、ヒューストン出身である私は信じています。タイタンズファミリーはこの困難な時期、皆さまのことを思っています」

ストランクが触れた通り、NFL財団も同額の寄付をする予定であり、寄付金は合わせて20万ドル(約2,120万円)となる。

寄付金はヒューストンに拠点を置く“Harris County 2021 Winter Storm Relief Fund(ハリス郡2021年寒波救済基金)”に寄せられ、同基金は「配管工事、家の修理、仮設住宅、その他の基本的なニーズに対応できる非営利団体を支援することで、被害にあった人たちの要望を満たすこと」を目標に掲げている。“United Way of Greater Houston(ユナイテッド・ウェイ・オブ・グレイター・ヒューストン”と“Greater Houston Community Foundation(グレイター・ヒューストン・コミュニティー財団)”が基金を担当する。

テキサンズは月曜日に50万ドル(約5,300万円)の寄付をしており、復興活動に一足早く乗り出している。同チームのオーナー、キャル・マクネアは今回の発表について次のように話した。

「われわれのコミュニティーが先週の寒波による被害から回復を続けている中、ACF南地区の仲間とNFL財団からの支援には心から感謝している。われわれのディビジョンとNFLが常に“互いを支え合う”という1つの目標に向けて一致団結できる組織であることを誇りに思う。われわれだからこそできることだ」

ジャガーズのオーナーであるシャヒド・カーンと、コルツのオーナー、ジム・アーセイは、ヒューストンが元の生活に戻れるよう、それぞれのフランチャイズと街がいかに献身的に取り組んでいるかを語った。

カーンは「ヒューストンは最近、他にもいくつかの困難に耐えてきたが、その都度復活を遂げている。今回もそうなると私は信じている。その間、ジャクソンビル・ジャガーズとNFL財団、そしてAFC南地区のチームはいつでも手を差しのべる。共にこの状況を乗り越える中で、今はジャクソンビルの人たちも皆、ヒューストンのファンだ」と述べた。

アーセイはさらに、「シーズン中の日曜日にはいつも対戦しているディビジョンのライバルであっても、時にはフットボールよりも大切なことがあり、今はまさにその1つに直面している。ジャガーズ、タイタンズ、NFL財団の組織とともに、いま大きなチャレンジに立ち向かっているヒューストンのNFLファミリーを支えることができ、われわれコルツはうれしく、誇りに思っている。インディアナポリスの人たちは皆、ヒューストンのコミュニティーやテキサス州全体で影響を受けた人々のことを思い、祈っている」と加えた。

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