ブロンコスが1シーズンの後にベテランDTケーシーをリリース
2021年02月26日(金) 10:41ディフェンシブタックル(DT)ジャーレル・ケーシーのデンバー・ブロンコスでの任期は正式に短いものとなった。
ブロンコスは現地25日(木)にベテランのケーシーをリリースしたことを発表している。
ケーシーのリリースによってブロンコスのサラリーキャップには1,200万ドル(約12億7,600万円)近くの空きができる。今月はじめにはトレードで獲得したベテランのコーナーバック(CB)A.J.ボウイもリリースした。リーグが設定するミニマムキャップが1億8,000万ドル(約191億2,000万円)と予想される中、ブロンコスはおよそ4,300万ドル(約45億7,300万円)のキャップスペースを有し、2021年のキャップスペース額で上位5チームに入る。今回の動きによりデッドキャップもない。
ケーシーはキャリアの大半で、その並外れた爆発力でスナップと同時にオフェンシブラインメンを倒し、ダブルチームも力ずくで突破して、相手のインテリアラインに大混乱を招く姿を見せている。1年前にブロンコスが5度のプロボウル選出を果たしているケーシーを7巡目の指名権だけでテネシー・タイタンズからトレードで獲得した際には“盗み”だとさえ言われた。
しかしながら、ケーシーは移籍してから3試合目でシーズン終了となる上腕二頭筋のケガを負い、ブロンコスの投資利益が実を結ぶことはなかった。ケーシーが去ったことによりブロンコスの3テクニックには穴が生じ、代わりにDEのデショーン・ウイリアムスとマクテルビン・アギームを交代で起用せざるを得なくなった。
ケーシーの契約はあと2年残っていたが、ケガによって生産性に欠けたこと、また、ブロンコスが若手選手への方向転換を図ることから、31歳でフリーエージェント(FA)となる。ケーシーはおそらくディフェンス内部の強化を必要としている強豪チームとの契約を狙うだろう。だが、まずはキャリアのこの段階で負ったケガから万全のコンディションに戻れるかが問題だ。
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