「全てのことがチーム離脱を示唆している」とパッカーズCリンスリー
2021年02月26日(金) 14:15グリーンベイ・パッカーズにはこれから一山超え、スーパーボウルに出場する方法が必要であり、新しいセンター(C)でそうするかもしれない。
パッカーズのCコリー・リンスリーは現地25日(木)、チームを離れることを必ずしも望んでいるわけではないものの、退団が3月に迫っているような気がしていると話した。
リンスリーは「可能性を断とうとしているわけじゃない」と“SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)”で述べている。「もちろんどのチームにも、特にパッカーズに対してもそんなことはしない。でも、そうだな、絶対に違和感はある。なんだか全てのことが、来年は違うチームでボールをスナップするよう俺に示唆しているような気がするんだ」
30歳を迎える7月を前にリンスリーはフリーエージェント(FA)となり、フットボール界きってのCとしてオープンマーケットに出る。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス』の選手成績によると、2020年にリンスリーは全Cの中で最も高いオフェンス成績を残し、パスとランの両方に対するブロックで安定感を見せたという。
リンスリーがボールをスナップした相手はAP通信年間MVP賞に輝いたクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースだ。新しいチームにあまり前向きでないのも納得できる。一方でパッカーズにはサラリーキャップを縮小するという課題が残されている。現時点でリーグが提示しているキャップフロアに対して、およそ1,100万ドル(約11億6,800万円)オーバーしているのだ。
リンスリーが本当にパッカーズを離れることになれば他で高額契約を求め、その金額でリーグトップ10のCの中に入る可能性が高い。稼ぐ力を唯一妨げるのは年齢だ。30歳で長期的な高額契約を結べる可能性は低いとはいえ、この先の数年間は、重要なポジションを強化したいと思っているチームから十分な報酬を得ることができるだろう。
リンスリーは、どこのチームになろうと自分のやるべきことは変わらないと話し、行き先が分からなくても2021年シーズンに向けてこれまで通りに準備を進めていると加えた。リンスリーが去ることは当然パッカーズにとって痛手となる。とはいえ、チームが拮抗(きっこう)するように設計されているリーグでは、どのチームも失ったものをどこかで補てんする方法を見いださなければならない。
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