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セインツがDTブラウンのトレード可能性を模索

2021年03月03日(水) 11:21


ニューオーリンズ・セインツのマルコム・ブラウン【AP Photo/Brynn Anderson】

新リーグイヤーの開始があと2週間に迫る中、ニューオーリンズ・セインツはサラリーキャップの制限下で新たな道を探し始めている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによれば、セインツはディフェンシブタックル(DT)マルコム・ブラウンのトレード可能性について話し合いを持っているとのことだ。ブラウンがかかわるトレードによって、セインツは500万ドル(約5億3,000万円)ほどをキャップスペースでセーブできるとラポポートは伝えた。

ブラウンは1,500万ドル(約16億円)の3年契約の最終シーズンを迎えようとしている。そのブラウンを獲得することは実質的に1年のレンタルにあたり、獲得側のチームにその意向があればその後もブラウンを確保する可能性を含んでいる。ニューイングランドから移ってきたブラウンはセインツでの最初の2年で29試合に出場。タックル61回(うちフォーロスが9回)、サック3回、ファンブルリカバリー1回を記録した。

セインツのキャップ状況は今のところ、NFL全体でも最悪の部類となっている。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、セインツは1億8,050万ドル(約192億8,000万円)と予測されるキャップを6,950万ドル(約74億2,000万円)オーバーしている。リーグはキャップの最少額が1億8,000万ドル(約192億3,000万円)だとしているものの、いずれにせよセインツがキャップ内に収めるためにはかなりの努力を要するのは明らかだ。

ブラウンのトレードによって浮かせる額は、必要な総額からすれば比較的少ない。その上、これから2週間でフリーエージェント(FA)になるシェルドン・ランキンズが2021年にはいないと見られるポジションに、さらに穴を開けることになる。それでも、セインツが財政的な状況を整えるには必要な動きなのかもしれない。ブラウンがかかわるかどうかは別として、今後もさらなる動きがセインツで見られることは間違いないだろう。

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