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LBバンノイに1シーズンでのリリースを告げたドルフィンズ

2021年03月03日(水) 12:01

マイアミ・ドルフィンズのカイル・バンノイ【Ryan Kang via AP】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地2日(火)、マイアミ・ドルフィンズがラインバッカー(LB)カイル・バンノイに1シーズンでリリースする旨を伝えたと報じている。

ガラフォロが取得した声明によれば、バンノイは「彼らの決断には驚いたし、落胆している。キャプテンとして俺はチームに自分のすべてを捧げた」と心中を明かしている。

「シーズン中は苦しい負傷をおして戦い、試合後に病院で夜を過ごしたこともある。俺はリーダーとしてそこにもたらされ、チームメイトが俺を尊敬し、敬意を払ってくれたことは分かっている。次のチームで、フィールド上でもそれ以外でもインパクトを与えることが楽しみだ」

29歳のバンノイは昨年3月に4年5,100万ドル(約54億5,000万円)の契約を結んだ。うち3,000万ドル(約32億1,000万円)が保証され、サインボーナスが1,200万ドル(12億8,000万円)となっている。今回の動きにより、キャップスペースには970万ドル(約10億4,000万円)の空きができると見られている。

元2巡目指名選手であるバンノイはデトロイト・ライオンズでキャリアをスタートさせた後、2016年10月にトレードでニューイングランド・ペイトリオッツに移籍。3年半にわたって印象的なキャリアを築いたバンノイは、トップクラスのFAとして昨オフシーズンを迎えていた。

ペイトリオッツ時代のポジションコーチだったブライアン・フローレスヘッドコーチ(HC)の指揮下、バンノイは2020年に14試合(先発13試合)でタックル69回、サック6回、パスディフェンス6回をマークした。第13週のシンシナティ・ベンガルズ戦で記録したサック3回、タックル8回の活躍によって、その週のAFCディフェンス部門週間最優秀選手に選ばれている。

マイアミとの関係はうまくいかなかったものの、ロッカールームで敬意を集める存在であるバンノイには2度のスーパーボウル覇者を比較的安価で獲得する機会を狙う多くのチームからの引きがあるだろう。一方のドルフィンズにとっては、ジェローム・ベイカーやシャック・ローソン、アンドリュー・バン・ギンケルといったより若く、経験の少ないLBたちによって前に進んでいくことが新たなフォーカスとなる。

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