「デショーン・ワトソンに望むのは幸せになること」とDEワット
2021年03月03日(水) 15:24いくつかの謎めいたツイート以外、クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンは沈黙を続けている。
最後にワトソンが公式に話したのはシーズン第17週に敗北した後であり、その際はヒューストン・テキサンズに「確かな基盤が見えない」と話していた。それ以降、テキサンズはジェネラルマネジャー(GM)とヘッドコーチ(HC)を新たに起用。一方のワトソンは個人的にトレードを要請し、他チームとトレードについて話し合うことさえ好ましくないと主張するチーム首脳陣とは限られた接触しかとっていない。
端的に言うと、誰も満足していないという状況だ。
長きにわたってヒューストンの顔的存在だったものの、アリゾナ・カーディナルスへ向かったディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットは、元チームメイトと今も連絡を取っていると話している。彼らの会話の中で最も重要なテーマは、幸せでいるということのようだ。
現地2日(火)に実施されたカーディナルスの入団会見にて、ワットは「俺はデショーンが好きだ。よく話している」と語った。
「彼は信じられないくらいの選手だけど、人間としても素晴らしい。彼は特別な人間で、もちろん、ものすごく才能があるアスリートでもある。それでも、彼はとにかく人として素晴らしい。俺は彼に、デショーン・ワトソンに望むのはハッピーであることだと言ったんだ。彼はそれに値する。俺は彼に幸せでいてほしいし、彼にとってどう見えようが、俺が彼に望んでいるのがそれなんだ」
当然、テキサンズを離れるというワットの決断は相互の同意により、ワットがリリースを求め、チームがそれを許可したものだ。その状況はワトソンを取り巻くものとはかなり違う。25歳のワトソンはこれまでのキャリアで最高の部類のシーズンを終えたばかりであり、NFLでも最高のQBの一人だ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは以前、ワトソンがGMとHC探しにかかわれなかったことを“きわめて不満”に思っていると報じていた。オーナーのキャル・マクネアはワトソンも関与するよう申し出たものの、ワトソンの意見を取り入れずにGMニック・カセリオを雇用している。
それ以降、どうやら他の場所でプレーしない限りワトソンが満足することはない状況に見えている。それに反して、テキサンズはワトソンがチームのためにプレーしない限り幸福ではないだろう。ヒューストンでの幸福の追求は、長く、苦しいものになりそうだ。
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