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49ers QBガロポロは周囲の懸念を気にしていないとFBユーズチェック

2021年03月03日(水) 15:29

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Scott Eklund】

サンフランシスコ・49ersでのクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロの将来を巡って、すでに多くの時間が議論に費やされてきたことは間違いない。

一方で、ガロポロ本人にその話題を耳にしているかと尋ねたら、おそらく聞いていないと答えるだろう。少なくともチームメイトの1人はそう考えている。

『The Pat McAfee Show(パット・マカフィー・ショー)』に出演した49ersのフルバック(FB)カイル・ユーズチェックは「まったく耳にしていないかと言うと、それは少し言い過ぎかもしれない。でもあの男はそういうことに無頓着だ」と司会者に話している。

「彼はソーシャルメディアであまり積極的に活動していない。“Instagram(インスタグラム)”に投稿するのは月に1回くらい。それもだいたい高級車のディーラーか何かの宣伝だ。“Twitter(ツイッター)”はアカウントすら持っていないんじゃないかな。持っていたとしてもほとんど使っていないと思う」

フィールドに立ち続けることができなかったガロポロの話は尽きない。おそらくフットボール界の中で、49ersの選手としての彼の将来が話題に上がった回数の方が、昨季にガロポロが参加したスナップの数よりも多いのは確かだ。

だがユーズチェックによると、その類の話を避けているガロポロが気にしている様子はないと言う。当然、リハビリや次のシーズンに向けての準備など、他にやるべきことがある。普段着で観戦するのではなくプレーできることが条件となるが、49ersの経営陣はまだガロポロに期待している。つまり、自分がフットボールをプレーできるかどうかという心配以外にガロポロをわずらわせるものはほとんどない。

ユーズチェックは次のように説明を続けた。

「彼は親しい仲間うちでいるのを好むんだ。兄や弟といることがほとんどで、家族と過ごすことが多い。親しい仲間のグループがあって、あまり広く社交するタイプではないから、余計なことを聞くこともない。そういうことがいかに毒になるか、ちゃんと分かっているんだ。自分についてのネガティブなことを読んで潰れてしまう選手は珍しくないから」

ガロポロは健康であれば試合に勝てることを証明してきた。唯一フルシーズンを送った2019年には49ersを13勝3敗に導き、プレーオフも突き進んで第54回スーパーボウル出場を果たした。試合中の最も重要な場面で影響を及ぼすことはなかったものの、29歳のガロポロにはこれからまだフットボールの醍醐味が残されていることだろう。

とはいえ、ターンオーバーやインコンプリーションの数よりも多くのケガに見舞われてきたガロポロにとって、今後のフットボールには不確定な要素を含む。彼が最も懸念すべきはコンディションであり、今はまだ希望という力に委ねることができるかもしれない。だがそのうちに、見出しはただの活字(あるいはこのようなデジタル空間を占めるテキスト)に過ぎず、未来を予兆するものではないことを証明しなければならない。その時にはニュースも無視することはできなくなるだろう。

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