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QBフィッツパトリックに引退の意思なし

2021年03月09日(火) 10:03

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロアとライアン・フィッツパトリック【AP Photo/David Zalubowski】

そのキャリアを偲び、バーチャルな引退セレモニーを脳内で思い描いているのなら、今すぐやめよう。ライアン・フィッツパトリックはまだ引退しない。

引退を検討しているとのうわさが出ているにもかかわらず、ベテランクオーターバック(QB)フィッツパトリックは2021年もプレーする計画だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。

フィッツパトリックには確かな需要があるはずだ。2020年、ひげがトレードマークの賢いベテランQBは、たとえリリーフとしての(もしくは絶望的な状況での)出場でもマイアミ・ドルフィンズが複数の機会で勝利するのを助け、レギュラーシーズン末までプレーオフ争いにチームをとどめることによって、自らの力を証明した。

どのチームにとってもフィッツパトリックは短期的なオプションにとどまるが、将来の顔となるQBを加えながらもまだその選手に混戦の中で投げる準備が整っていないチームでつなぎ役を務めることはできる。周囲の予測としてはシカゴ・ベアーズで1年間QBポジションに安定性を加えるのではないかとの見方がある一方、先発QBをフィールドにとどめるのに苦労しているチーム(サンフランシスコ・49ersやデンバー・ブロンコス)で信頼性のあるバックアップを務めると見る向きもある。

フィッツパトリックは2020年に9試合(先発7試合)でパス成功率68.5%、2,091ヤード、タッチダウン対インターセプト比は13対8を記録。このシーズンはドルフィンズの先発としてスタートした後にその役割を新人トゥア・タゴヴァイロアに譲り、レギュラーシーズンの後半には1回の先発に加え、後半での出場を果たしてきた。新リーグイヤーの開始と同時にマイアミ時代は正式に終了するものの、2月に本人が語っている内容によれば、ドルフィンズで過ごした2年で“再び火がつき”、まだプレーを望んでいることを自覚したという。

そんなフィッツパトリックがどこでプレーするかについては、もう少し待つ必要があるだろう。

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