テキサンズはワトソンにコミットしていると繰り返し、「QBはワトソン」と主張するカリーHC
2021年03月13日(土) 23:30ヒューストン・テキサンズの新ヘッドコーチ(HC)デビッド・カリーは引き続きクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンの未来についての質問に答えている。
“今のところ”ワトソンがクラブのQBだとポッドキャスト『Huddle & Flow(ハドル&フロー)』の中で述べた翌日、カリーは『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に出演し、HCに就任して以降、ワトソンと交わした言葉について質問された。
「彼とは何度か会話をしている」とカリーは述べた。「人々が忘れがちなのは、この間に私がデショーン・ワトソンだけでなく、このフットボールチームの他の選手たちとも会話しているということだ。そして、そのような個人との会話というのはプライベートなものだ。デショーンとの会話についてもしかり、他の選手たちとの会話についてもしかり。ただ、デショーンについてこれだけは言っておこう。彼は素晴らしい人物だよ。優れたQBだ。われわれは彼にコミットしている。彼がわれわれのQBだ。そういうことにしておこう」
確かなことが1つある。“そういうこと”では済まされないということだ。
ワトソンはトレードを要請しており、もうヒューストンではプレーしないとかたくなな姿勢だ。ところが、テキサンズは25歳のスターQBをトレードしないとこれまで主張を続けている。
にらみ合いは続く。
NFLネットワークのケイ・アダムスは仮説としてカリーに尋ねた。関係者全員にとって、前に進む方が健全だと判断される時は訪れるのだろうかと。
「そのような時点が訪れるかどうかは分からない」とカリーは答えた。「そうした対処はわれわれのジェネラルマネジャー(GM)ニック・カセリオの担当だ。私はフットボールチームのコーチをするためにここにいる。だから、コーチの仕事をする。人事やトレード、フリーエージェンシーに関することは、ニックと人事部が対処することだ」
少なくとも、カセリオがメディアの前に出てワトソンについて質問に答えるまでは、カリーが集中砲火を浴びることになる。ワトソンの将来について答えるべきはコーチではなくGMだ。
はたから見れば、ジャック・イースタービーが上級副社長を務めるテキサンズは、カセリオとカリーが幹部に加わる前から混乱に陥っていたように見える。しかし、移行はポジティブだったとカリーは主張する。
「私にとっては素晴らしかった」と65歳で初のHCを務めるカリーは述べた。「あの2人のおかげで移行は非常にうまくいった。ここに事実がある。ニックがGMだ。個人的な問題にはニックが全て対処している。このフットボールチームの人員に関しては彼が全てを掌握している。今の状況について、彼と私で会話することはある。われわれは常に現状について相談しあっている。私はHCだ。ジャックはフットボール部門の副社長で、重要な仕事をしている。スケジューリングは彼の担当だ。この建物内の全てを彼が扱っている。選手のエンゲージメントも扱っており、複数の仕事を兼任している。その2人のおかげで私の移行は非常に順調に進んだ。左右にその2人がいると分かっているだけでとても安心できる。これ以上の状況など望みようがないほどだよ。全ては2人のおかげだ」
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