ダック・プレスコットは2度の足首の手術から復帰するためにインスピレーションを与えてくれる人を探していた。

彼はそれを元NFC東地区のライバルの中に見つけた――アレックス・スミスだ。

ダラス・カウボーイズと4年間で1億6,000万ドル（約174億4,000万円）の新契約にサインしたプレスコットはそう言っている。多くの手術、希望を打ち砕く後退、そして厳しいリハビリを経たスミスの驚異的なフットボールへの復帰は、自身のけがと立ち向かうプレスコットにとって支えになったようだ。

「アレックス・スミスには心から感謝しなきゃならない」とプレスコットは今週、記者団に語っている。「けがを負って座り込んでいる時、あるいは手術を終えた時に、それをすでにやってのけた人がいて、もっと悪い状況でも乗り越えた人がいるのを見て、俺の迷いは消えた。“俺ならやれる。こいつに打ち勝つ。時間の問題だ”って思えたんだ」

"I have to thank Alex Smith…"@Dak speaks to how Alex Smith's recovery inspired his own 💪 pic.twitter.com/zBlItFY6ex

— NFL Network (@nflnetwork) March 10, 2021

スミスは先週、ワシントン・フットボール・チームからリリースされたが、その不屈の努力によって2020年の年間最優秀カムバック選手賞に輝いている。彼は2年近い期間で17回もの手術を経て、実戦に復帰した。

プレスコットの回復は比較的速そうに見える。期待通り第1週に戻ってきた場合、休んでいた期間は1年未満ということになる。

カウボーイズのクオーターバック（QB）はスミスのように、これで選手生命を絶たれるのではという不安を抱く必要は全くなかった。しかし、それでもつらく苦しいリハビリ生活を送ったに違いない。

こうして、プレスコットは自らがありそうもないカムバックストーリーの筆者となった。スミスと同様、プレスコットは新たな希望と力を見いだし、自分の進む道をフィールドへと軌道修正してみせた。

【M】