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レイブンズと元ジャイアンツGザイトラーが3年約24億円の契約に合意

2021年03月16日(火) 15:59

ケビン・ザイトラー【AP Photo/Larry Maurer】

元ニューヨーク・ジャイアンツのガード(G)ケビン・ザイトラーが新しいチームを見つけるのに1週間とかからなかった。

ボルティモア・レイブンズがザイトラーと契約の条項に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが詳細を握る人物の話を元に報じた。3年2,200万ドル(約24億円)の契約には1,600万ドル(約17億4,700万円)の保証が含まれるとのことだ。のちにチームも正式に契約を認め、フィジカルチェックを残すのみだと言う。

現地15日(月)に『Glenn Clark Radio(グレン・クラーク・ラジオ)』に出演したザイトラーは「たくさんのチームからオファーがあったから、実は難しい決断だったんだ。昨日の夜は複数のチームが奪い合いになっていた」と述べている。「でも俺は奥さんとじっくり話し合って、ボルティモアが合っているんじゃないかって結論に至った。AFC北地区が俺のプレースタイルに合っていると思う」

31歳のザイトラーは先週にジャイアンツからリリースされ、東部時間3月17日(水)16時のフリーエージェント(FA)開始前に契約をまとめることができた。NFLでFAの交渉を始められるのは東部時間15日(月)12時からとなっている。

Gの少ない今年のマーケットにおいてザイトラーのような先発級の選手は貴重だ。これだけ早くに新しい職に就けたのも不思議ではない。ザイトラーは『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールが選ぶ2021年のFAトップ101で53位に入っている。

レイブンズにとってオフェンシブラインの強化は最重要課題だった。チームは1年ほど前に引退したスターGのマーシャル・ヤンダの代わりを探すのに苦戦していた。ザイトラーはヤンダには及ばないものの、レイブンズが今のマーケットで手に入れることのできる、ヤンダに最も近い選手と言えよう。ザイトラーの加入によってレイブンズのインサイドのブロックは一気に補強され、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンが展開するランとパスの両方の攻撃は恩恵を受けることだろう。

オープンマーケットに出たザイトラーに興味を示したチームの中にはシアトル・シーホークスもいたと、NFLネットワークのマイク・ガラフォロが伝えている。

ジャイアンツで2年を過ごしたベテランのザイトラーは、キャリアの最初の7シーズンを送ったAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区に戻る。ザイトラーは2012年に1巡目指名でシンシナティ・ベンガルスに入団してから5シーズンでクリーブランド・ブラウンズへ移籍。ブラウンズで2年間プレーした後は、ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムとの大型トレードの一部としてジャイアンツに移った。

常に補償ドラフトを意識しているレイブンズだが、ジャイアンツから放出されたザイトラーの獲得は2022年の計算にはカウントされない。

「仕事にとりかかるのが楽しみだ!」

【R】