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ダルトンとの契約前にシーホークスQBウィルソンのトレードを申し入れていたベアーズGM

2021年03月18日(木) 00:04

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Elaine Thompson】

アンディー・ダルトンは先発クオーターバック(QB)となるべく、シカゴ・ベアーズと契約した。ところが、両者が結ばれたのはクラブが他の相手への打診を断られた後だったという。

シカゴ・ベアーズは、実現すれば超大型トレードとなっていたスターQBのラッセル・ウィルソン獲得をもくろみ、シアトル・シーホークスに接触していた。しかし、空振りに終わった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは、現地17日(水)の『Good Morning Football (グッドモーニング・フットボール)』で、ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ペースとシーホークスのGMジョン・シュナイダーがノースダコタ州のファーゴで会談し、ウィルソンのトレードの可能性について議論したと伝えている。時期はトレイ・ランスのプロデー後のことだと推測される。

「彼らは話し合い、オファーが交換された」とラポポートは言う。「ベアーズは間違いなくビッグオファーを提示した――複数の1巡目指名権だ。シーホークスはそれを一晩かけて検討した。それについて議論した。そして昨日、彼らは決断した。特に、70歳のヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは再構築を望んでおらず、ラッセル・ウィルソンをベアーズにトレードしないと決めた」

シーホークスがウィルソンをトレードしないという意思表示をして初めて、ベアーズは代役のダルトンとの契約に動き出したことになる。

ロマンチックコメディーのヒット作になりそうな展開だ。

ここからの両者の振る舞いが、残りのストーリーを作り上げる。

結局、ウィルソンをトレードしないと決めたシーホークスは、彼との関係修復に努力しなくてはならない。彼はオフェンスにもっと自分の意見を取り入れ、意思決定にも関わらせてほしいと要求している。

ベアーズは、自分よりも他に欲しい相手がいたことを知ってしまったダルトンとうまくやっていかねばならない。ダルトンとの契約が1年間なのも、シカゴで長期のフランチャイズQBを見つけるという問題がまだ解決していないことの表れだ。ベアーズには、シーホークスにスターQBを手放させるほどの資本がなかったのだろうという現実には触れないでおこう。

少なくとも今回は、ペースがウィルソン獲得を試みなかったとベアーズファンが彼を責めることはできない。

【M】