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QBウェンツとの関係はそれほど悪化したわけではないと元HCペダーソン

2021年03月18日(木) 16:04

ダグ・ペダーソン【NFL】

フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)だったダグ・ペダーソンはクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツとの関係が和解不可能なレベルに陥り、両者のイーグルス離脱につながったとの見方を否定している。

ポッドキャストの『Takeoff with John Clark(テイクオフ・ウィズ・ジョン・クラーク)』に出演したペダーソンは「カーソンと私がそれほど悪い関係にあったというちょっとした誤解があると思うが、私はそのように感じたことはまったくない」と話した。

ペダーソンが公の場で話すのはイーグルスから解雇されて以来、初めてのことだ。シーズン後半、プレーオフがまだ射程にある中でジェイレン・ハーツが先発し、それにともなってベンチに下げられたことにウェンツがいかにフラストレーションを抱いていたか理解できると語るペダーソンだが、それが緊張関係につながったとは考えていない。

『NBC Sports Philadelphia(NBCスポーツ・フィラデルフィア)』によれば、ペダーソンは「カーソンがどう思っているかは理解している。難しい状況だからね」と話し、こう続けたという。

「自分が先発で、ああいったことが起こり、基本的にはベンチになる。われわれのシーズンは思った通りにはいかず、難しい状況だった。どんな選手であれ、対処するのは難しい。会話を持たねばならないし、オープンな姿勢を持たなければならないし、コミュニケーションを取らなければならず、われわれはそうしたと感じていた」

「自分は常にフィラデルフィア・イーグルスにとって正しいことをするのだと感じていたが、彼が何を感じたか、どう考えていたかも理解できる。フラストレーションがあったことだろう」

ハーツがプレーするというペダーソンの決断は、間違いなくウェンツにフラストレーションを感じさせた。しかし、ウェンツの不満は元HCにとどまらなかった。そうでなければ、ペダーソンが解雇された時点でウェンツの不満はかき消えていたはずだ。ウェンツがイーグルスに対して抱えていた問題は、ハーツのドラフトにまでさかのぼるようだ。

いずれコーチ業に戻ってくる可能性はあるにしても2021年シーズンは第一線から退くとの計画を明かしていたペダーソンは、インディアナポリス・コルツへのトレードを経てウェンツが2017年の調子を取り戻せると考えている。

「(ウェンツには)今でも大きな敬意を持っているし、われわれは彼こそただ一人の男となるべく、5年前に彼をドラフトした。彼がコルツでどんなことをするのか、ワクワクしているよ。それに、彼はフレッシュなスタートを切る。選手たちはキャリアでそういうことを経験するものだ。彼は楽しみにしているだろうと分かっているし、そのキャリアが前に進んでいくのを見ることにエキサイトしている」

さらに、ペダーソンはハーツもイーグルスで目標に向かって進んでいくとの考えを明かした。

「カーソンとかなり同じように、彼には素晴らしいリーダーシップがある。皆が本当に彼に引き寄せられている。彼の職業倫理は誰にも劣らない。コーチングスタッフが彼に対して辛抱強い姿勢を取るならば、いろいろと教えて彼にダイアルを合わせ、本当に彼のスキルセットに合わせた攻撃陣を仕立てることができるはずだ」とペダーソンは話している。

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