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ライオンズへのトレード直後の発言をQBゴフに謝るDLブロッカーズ

2021年03月23日(火) 15:56

ロサンゼルス・ラムズのマイケル・ブロッカーズ【NFL】

3月上旬、ディフェンシブラインマン(DL)マイケル・ブロッカーズは勝ち進む準備の整ったロサンゼルス・ラムズに新しいクオーターバック(QB)が入ることを喜んでいた。

QBジャレッド・ゴフとのトレードでデトロイト・ライオンズからQBマシュー・スタッフォードが加わることはラムズにとって“レベルアップ”になるかと聞かれたブロッカーズは自分の意見をはっきりと述べた。

3月6日に配信された動画の中でブロッカーズは「レベルアップになるかって? スタッフォードの実力を考えたら、俺の中では絶対にレベルアップだ」と『TMZ』に話している。

レベルアップというものには必ず起点となるレベルがなければならない。ブロッカーズにとってそれは2016年からずっとゴフだった。

ゴフはラムズをスーパーボウルに導いた。そのゴフは将来の中心選手ではないとチームに見切りをつけられてトレードされている。ラムズの経営陣は代わりにゴフより生産性の高い年上のスタッフォードを選び、彼はチームメイトにさえ恵まれれば頂点に達すると見込んだ。

自分も温暖な気候の南カリフォルニアを去ることになると知った時、ブロッカーズはさぞ居心地が悪かったに違いない。ブルーカラー層の集まるデトロイトに向かうブロッカーズは、数週間前に間接的に非難したばかりのゴフと関係を再開することになる。

ブロッカーズは関係修復の重要性に気づきそれをすぐに実行。再びチームメイトになるゴフに向けてまずは「チームのPRを助けようとしただけ」という言い訳を発した。ロサンゼルス国際空港内で行われたと思わる『TMZ』とのインタビュー中の発言について、ゴフには2度も謝っているとブロッカーズは記者たちに話した。

現地22日(月)にブロッカーズは「俺は1人の男として彼を尊敬していることを伝えたかった。彼をけなすつもりはなかったと。ラムズのファンを盛り上げようとしていただけなんだ」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』のクリス・バークに述べている。

ブロッカーズが理解していたことはラムズのファンも恐らく分かっている。チームは今後3年から5年にかけて勝つために全力を尽くす姿勢を固めており、スタッフォードの獲得はその第1歩だったということ。即戦力となるQBを手に入れたラムズには、ゴフが最高のパフォーマンスを発揮するまで待つ必要がなくなった。

ブロッカーズは自分もゴフと同じ道を辿るとは思いもしなかっただろう。先週までキャリアのすべてをラムズで過ごしてきたブロッカーズが、新しいQBに恵まれた幸運を喜んだのも当然だ。

デトロイトへと向かう30歳のブロッカーズはライオンズを勝ち越しチームに変える挑戦に挑むだろう。あとはゴフの恨みを買っていないことを願うだけ。月曜日に『97.1 The Ticket(97.1ザ・チケット)』に出演したゴフはこのことについて聞かれているが、どうやら大きな問題にはなっていないようだ。

ゴフは「ブロックは俺にとって大切な友人の1人であり、チームメイトだ」と『MLive(Mライブ)』のカイル・ミンケにコメント。「すぐに謝ってくれたし、俺はブロックのことが大好きさ。こういうことはたまにあることだよ。でもあの男は俺にとって特別だ。親しく思っているし、すぐ連絡をくれたから後腐れはない。すべて順調だ」

となると、ブロッカーズはボールを手にしたゴフの判断によって自分の活躍が左右されないことを喜び、その判断が新しいチームに多くの得点をもたらしてくれることを願うべきだろう。

【R】