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ガロポロが自分のQBでいてほしいと49ersのTEキトル

2021年03月30日(火) 11:30

サンフランシスコ・49ersのジョージ・キトル【NFL】

サンフランシスコ・49ersは大量のドラフト指名権をマイアミ・ドルフィンズに送るのと引き換えに来月に実施されるドラフトの全体3位指名権を獲得したことでフットボール界を驚かせた。この動きは49ersが新しいフランチャイズクオーターバック(QB)を選択するためのものだと見られている。

ジミー・ガロポロが今もチームの先発QBである中、この動きはそこに深く関係している人々にとって落ち着かない状況を作り出している。その一人がタイトエンド(TE)ジョージ・キトルだ。49ersのトップパスキャッチャーであるキトルには、ナンバー10以外の人物からパスを受けるために調整する必要が出てくるかもしれない。

先日、『10 Questions with Kyle Brandt(カイル・ブラントの10の質問)』に出演したキトルは、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンとジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチが残してきた成果を踏まえ、チームの未来については心配していないと話した。

「俺はカイルとジョンを信頼している。彼らはチームをより良くするために、自分たちにできることは何でもやろうと努力している。だから、それが競争かどうかはともかく、それだけのことだ。俺に言うことはない。俺はただそこに現れるだけ。俺は自分の能力でできる限りの仕事をして、誰であろうとチームにいるやつをサポートするために努力するつもりだ」

「これはコンペティティブなスポーツだし、毎日自分の仕事をかけて競っている。俺はジミーGが自分のQBでいてほしい。そのためにキャンプやOTA(チーム合同練習)、競争がある。彼らが何をしようと、俺はこれから数週間でチームがどんな感じになるかを待ちきれない」

49ersにとって、才能あるシグナルコーラーを指名するためにトレードアップするのは単純にビジネス上の判断として賢明だった。ニック・ムレンズやC.J.ビーサードと共に苦戦したチームにとって、ガロポロの後ろにしっかりした代役が控えていないという状況はこれ以上耐えられない。

短期的には気まずい状況になるかもしれないが、こういった動きによってガロポロが出場可能かどうかに頼らずにチームが成功を続けていくことが可能になる。

これからキトルはミニキャンプで新しいQBのことを知っていくだろう。この春や夏に新人QBがファーストチームと練習することはないかもしれないが、キトルは関係性を築いていかなくてはならない。なぜなら、後継者を育成するためのプランがあり、いずれ交代が現実のものとなるのは避けられないからだ。

キトルにできるのは、誰がパスを投げるのかにかかわらず、いつも通り準備を進めていくことだ。けがに悩まされたシーズンを終えたキトルには、自分自身にも証明しなければならないものがある。

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