将来のキャップ問題を懸念しないバッカニアーズGMリヒト
2021年04月02日(金) 09:57タンパベイ・バッカニアーズはこのオフシーズンにチームの核となる部分を維持してきた。そうするために、一部ではボイド(無効)イヤーを取り入れている。
ジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトによれば、キャップヒットを減らしたこのメカニズムによって未来のシーズンで動きが取れなくなる心配はないという。
「将来のいずれかの時点で行わなければならない修正点はあるものの、われわれは来年に多くの優れた選手をリリースせざるを得ないような立場に自らを置いていない」とリヒトは述べた。
「ただ賢明な決断をし、正しいことを続けていけば、良い形になっているだろう。われわれは今後数年にわたって戦えるようにしている」
バッカニアーズはスーパーボウルを制したロースターにいる22名の先発選手すべてを維持した。これは現在のNFLでは聞いたことのない偉業だ。
クオーターバック(QB)トム・ブレイディがキャップヒットを引き延ばす延長契約にサインしたのは幸運だった。他のフリーエージェント(FA)になるはずだった選手たちも、チームのコアを維持すべく契約年を追加している。今年はサラリーキャップヒットをコントロールするために契約に事実上無効な年を入れる手法がよく取られているが、決して目新しい方法というわけではない。
「長い間さまざまなチームがとってきた方法であり、今年も見られている」とリヒトは言う。
「多くのチームが今年はこの方法を使っている。われわれのキャップの状況や将来のキャップ状況を見て数年間にわたって話し合ってきたことでもあり、その方法で契約を完了してきた。本当に良いチーム、今のような卓越したチームがあり、これをスタートしなければならないときには、無効にできる年を使って問題を持ち越そうと話していた。今年のわれわれはそれが可能なポジションにあった」
今後はサラリーキャップが大幅に上昇すると見られているため、バッカニアーズのようなチームも将来の制限を危惧していない。バッカニアーズのようにチャンピオンシップの可能性が開けている場合、全力であたるのが正しい方法だ。リヒトにとって、それはラスト8戦を勝ち抜いた選手をまるごとキープすることだった。
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