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QBウェンツにはラックのような「特別な才能」があるとコルツWRヒルトン

2021年04月02日(金) 09:17


インディアナポリス・コルツのT.Y.ヒルトン【Todd Rosenberg via AP】

ワイドレシーバー(WR)T.Y.ヒルトンにはインディアナポリス・コルツを離れてチームのかつての拠点であるボルティモアに向かい、レイブンズと複数年契約を交わす可能性があった。

しかし、そうはならなかった。代わりにヒルトンが選んだのは、プロのキャリアを通して唯一知るチームに残ることだった。ヒルトンがコルツと1年契約を結んだのは、本人の言葉によればそれが正しい動きだと感じられたからであり、もしかしたら歴史が繰り返し、新しいクオーターバック(QB)であるカーソン・ウェンツと自然にかみ合うかもしれない。

ヒルトンは現地1日(木)に「彼はアンドリュー・ラックのような特質がある。彼はポケットから出ることができる。信じられないようなスローもできる。彼には特別な才能がある。特に、ポケットに立ってスローするときに才能を発揮するし、相手を避けて足や腕でプレーを決める能力がある。だから、彼には特別な才能があるんだ」と語った。

ラックに似ているQBが分かる者がいるとすれば、それはヒルトンだ。2012年にラックと共にNFLにやってきたヒルトンは、2019年シーズンが始まる直前にラックが驚きの引退を表明するまで一緒にプレーしてきた。ウェンツがヒルトンにとってのラックのようなQBになるのであれば、フリーエージェント(FA)として決断を下したとき、ヒルトンは皆の一歩先を行っていたことになるだろう。

ラックとヒルトンはインディアナポリスで爆発力のあるペアとなった。ヒルトンはキャリアベストだった2016年シーズンにキャッチ91回、1,448ヤード、タッチダウン6回を記録し、プロボウルに選出されている。4年連続で果たしたプロボウル選出のうち、この年が3回目だった。2年後にラックとヒルトンは再び活躍し、ヒルトンはキャッチ76回、1,270ヤード、タッチダウン6回をマーク。コルツは10勝6敗という成績を残し、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区を制したヒューストン・テキサンズを同地区対決となったワイルドカードラウンドで倒している。

今や31歳になったヒルトンにとって、残された道はそれほど長くないかもしれない。それでも、ウェンツと共に力を発揮する可能性はある。2020年はフィラデルフィア・イーグルスでベンチに下げられ、トレードに出される結果となったウェンツにも、片づけなければならない問題がある。2人はパーフェクトな組み合わせになるかもしれないし、そうはならないかもしれない。2人がどのような道をたどるかは、秋に見てみよう。

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