WRブラウンがバッカニアーズと復帰交渉に臨むも、金額が折り合わず保留
2021年04月01日(木) 23:53タンパベイ・バッカニアーズは、スーパーボウルチャンピオンとなった全22人の先発ユニット全員をキープした。近年では前例のない動きだ。ところが、ビッグネームの1人がいまだサインしていない。
ワイドレシーバー(WR)のアントニオ・ブラウンはただ1人、フリーエージェントとして市場に取り残されている。しかし、ブラウンが少ない金額での復帰に同意しない限り、早期決着は望めなさそうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地1日(木)の『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』で、バッカニアーズとブラウンは今週、復帰の可能性について金額も含めた話し合いの場を持ったが、金銭面を巡って“まだ合意にほど遠い”状況だと伝えた。
「クラブ側は彼を呼び戻したいと思っている。バックスはそう思っているが、想定している金額がブラウンの思惑と食い違っているようだ」とガラフォロは述べた。
昨シーズンのブラウンはレギュラーシーズン8試合でプレーし、45回のキャッチで483ヤード、4回のタッチダウンを記録した。ポストシーズンでさらに8回のキャッチ、81ヤードと2回のタッチダウンを追加している。
彼は今も長引く法的問題を抱えたままであり、短期での解決は期待できそうにない。NFLは訴訟の中で新情報が明るみに出れば、ブラウンを再び出場停止にする権利を有していると主張している。
32歳のワイドアウトは昨年のハーフシーズンで200万ドル(約2億2,000万円)を稼いだ。ガラフォロによると、バッカニアーズは同程度の金額で彼を呼び戻したいと考えているが、A.B.はもっと市場価値に近い額を希望しているという。
ベテランWR市場はロサンゼルス・ラムズと1年で450万ドル(約5億円)の契約を結んだデショーン・ジャクソンから、同じく1年で800万ドル(約8億9,000万円)の契約をインディアナポリス・コルツと結んだT.Y.ヒルトンまで幅が広い。
ブラウンに目を付けているのはバッカニアーズだけではない。他にも彼に興味を示しているチームはいるものの、今のところ大金を投じようとする様子はなさそうだ。
今年のサラリーキャップ狂騒で多くのベテラン選手が苦しめられる中、ブラウンも本人が希望するようなオファーを得られていないのは明らかだ。望み通りの契約を見つけるまで、彼がまたオフシーズンを1つ過ごすことになる可能性も十分にある。
バッカニアーズはレシーバーのポジションにすでに多くの金を縛られている。マイク・エバンスのキャップナンバーは1,664万ドル(約18億4,000万円)で、クリス・ゴッドウィンは1,598万3,000ドル(約17億7,000万円)のフランチャイズタグでプレーしている。他のチームが提示額を引き上げないことを願いつつ、ブラウンを待つことが今の段階での彼らの作戦なのだろう。
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