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パンサーズ、QBブリッジウォーターに他チームとのトレード交渉を許可

2021年04月07日(水) 07:28

カロライナ・パンサーズのテディ・ブリッジウォーター【NFL】

カロライナ・パンサーズがトレードでクオーターバック(QB)サム・ダーノルドを獲得したことにより、テディ・ブリッジウォーターが窮地に立たされている。

現職の先発QBながら、ブリッジウォーターは今後、より良い機会を与えてくれそうな新天地を探すことになるだろう。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは情報筋の話として、パンサーズがブリッジウォーターに対し、トレードにつながる可能性のあるチームと交渉することを認めたと伝えている。

パンサーズのジェネラルマネジャー(GM)であるスコット・フィッタラーは現地5日(月)、ダーノルドのトレードを受けてもブリッジウォーターの残留を否定しておらず、ラポポートはこれまで、トレードが成立しない場合、ブリッジウォーターの契約を調整する可能性があると報じていた。

ブリッジウォーターは2021年にベースサラリーとして保証額1,000万ドル(約10億9,700万円)の1,700万ドル(約18億6,600万円)を受け取ることになっており、2022年には2,000万ドル(約22億円)が予定されている。そのため、ベテランQBのブリッジウォーターのトレードを検討しているチームは契約を見直そうとする可能性が高い。

ブリッジウォーターの代理人が他のチームにトレードを持ちかけられれば、契約問題の溝を埋めることは可能だ。

ブリッジウォーターが確実に先発の座を射止められるような論理的な着地点はないものの、デンバー・ブロンコスのようなチームはベテランのオプションを生かして競争させられるかもしれない。ブロンコスはドリュー・ロックの競争相手を欲しがっており、新GMのジョージ・ペイトンはミネソタ時代にブリッジウォーターとともに時間を過ごした間柄だ。

パンサーズはダーノルドの存在があろうとも、ブリッジウォーターが今シーズンにチームに戻ってくることは可能だと主張している。事実、ヘッドコーチのマット・ルールはシーズンが終わってからずっと、現職から次に移行することを検討していた。もしトレードが成立しなければ、パンサーズが28歳のブリッジウォーターをカットし、パンサーズが補償金を回収することなく次の行き先を自由に選択できるようにすることもできる。

とはいえ、ダーノルドのトレードによってブリッジウォーターのカロライナでの活動に終わりが近づいていることは明白だ。

【C】