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“フィールドゴール”は不正解、QBロジャースがクイズ番組で司会者デビュー

2021年04月06日(火) 16:34

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Mike Roemer】

グリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦でクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースに6ポイントを獲得するチャンスを与えるのではなく、6ヤードラインからのフィールドゴールを選択した決断は、今でもグリーンベイに――そして、そこを超えて――かかる雲となっている。

現地5日(月)に放送されたアメリカのクイズ番組『Jeopardy!(ジェパディ!)』にゲスト司会者として登場したロジャースは、終盤に出たパッカーズにかかわる回答のおかげで印象的な出演を締めくくった。

ジェパディは出題される文章が答えになるような質問を回答するという形式のクイズ番組。“ファイナル・ジェパディ”で「エミー賞の生涯功労賞を受ける際“今の自分になるのを支えてくれた人たちのことを考えるために、10秒下さい”と言った人」が答えになる質問は何かが問われている。これに対し、ディフェンディングチャンピオンのスコット・シューフェルトの回答は不正解だった。しかし、ロジャースと多くのパッカーズファンにはピンときたようだ。

シューフェルトの回答は「あのフィールドゴールを蹴ることを望んだ人は?」というものだった。ホストのロジャースは含み笑いをしながら首を振る。

「素晴らしい質問。きっと正しいね。だけど、今日のこのゲームでは不正解」というのがそのコメントだ。

正しい回答は「ミスター・ロジャース(フレッド・ロジャース/アメリカのテレビ司会者)とは誰でしょう?」だった。

シューフェルトの回答は正解ではなかったものの、NFLの昨シーズンのある試合を確かに思い起こさせた。9回のプロボウラーにして“セレブレティ・ジェパディ!”でタイトルを獲得したことのあるロジャースの、NFLチャンピオンシップに向けた歩みを止めた試合だ。

「ナイスプレー、スコット」

引退したら昨年に亡くなった“ジェパディ!”の伝説的な司会者、アレックス・トレベックの後を継ぐのもありだと以前に語っていたロジャース。月曜日のデビューは実にスムーズだった。番組冒頭で紹介されたロジャースは次のように語りだした。

「ありがとう、ジョニー・ギルバート。“ジェパディ!”にようこそ。“ジェパディ!”の生まれながらのファンである僕にとって、ゲスト司会者を務めるのはとてつもなく名誉なこと。これまでたくさんの信じられないようなことをする機会に恵まれたけれど、“セレブリティ・ジェパディ!”で優勝し、伝説のアレックス・トレベックと舞台を共にできたのは決して忘れられない思い出です。アレックスは素晴らしいジェントルマンで、とても賢く、とても正確だった。畏敬の念を抱きました。彼のレガシーに敬意を表し、今日は一生懸命やらせてもらいます」

このオフシーズンに未来が不確かな状態が続いているロジャースだが、少なくとも今はあこがれの舞台でゲスト司会者を務めるという素晴らしい思い出ができたようだ。

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