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元ファルコンズ、ベアーズのWRゲイブリエルが6シーズンを経て引退

2021年04月12日(月) 00:15

シカゴ・ベアーズのテイラー・ゲイブリエル【AP Photo/Kyusung Gong】

アトランタ・ファルコンズの2016年スーパーボウル出場のキーパーソンとなった選手が引退する。

この週末、ワイドレシーバー(WR)テイラー・ゲイブリエルが『Instagram(インスタグラム)』でNFLを引退すると発表した。

小柄なワイドアウトのゲイブリエルはドラフト外のフリーエージェントとして2014年にアビリーン・クリスチャン大学からリーグ入りした。クリーブランド・ブラウンズ、ファルコンズ、シカゴ・ベアーズでそれぞれ2シーズンずつプレーしている。昨シーズンを前にベアーズからリリースされ、2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)の懸念からプレーしていなかった。

現在30歳の彼はプロ初シーズンの2014年にブラウンズでブレークし、36回のレシーブで621ヤード、タッチダウン1回を記録した。身長170cmながら、一気にアンドリュー・ホーキンズ、マイルズ・オースティンに次ぐチーム3番目のレシーバーに躍り出た。

2016年シーズンの直前になってブラウンズからリリースされたが、その翌日にファルコンズが彼を獲得。当時カイル・シャナハンがコーディネーターを務めていた彼らのオフェンスは必要としていたバーナーを手に入れた。

フリオ・ジョーンズ、モハメド・サヌーとともに、ゲイブリエルは35回のキャッチで579ヤードを獲得、レシーブ平均はキャリアハイの16.5ヤードを記録し、キャリアベストとなるタッチダウン6回を付け加えた。長距離を得意とする彼の能力に助けられたファルコンズはリーグ1のスコアリングオフェンスとなり、クオーターバック(QB)マット・ライアンがこの年のリーグMVPに輝いている。

プレーオフでは9回のキャッチで171ヤードを獲得し、第51回スーパーボウルではニューイングランド・ペイトリオッツに完敗したものの、3回のキャッチで76ヤードを稼いだ。

このスーパーシーズンによって1年契約を手に入れたゲイブリエルは翌年もファルコンズでプレーした。2018年にはベアーズと2,600万ドル(約28億5,000万円)の4年契約を結ぶ。

そこで彼は1年目にキャリアハイとなる67回のレシーブと688ヤードを獲得した。2019年は試合前半に3回のレシーブタッチダウンを決めるベストゲームを見せたが、脳振とうのためにシーズンの半分近くを欠場した。

ゲイブリエルはキャリア通算83試合でプレーし、レシーブ228回、2,860レシーブヤードとタッチダウン14回を達成して現役を退くことになった。

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