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2月に多重事故を起こした元チーフスコーチのブリット・リードが重罪DWIで起訴

2021年04月13日(火) 08:35


ブリット・リード【NFL】

ミズーリ州ジャクソン郡の検察当局は現地12日(月)、カンザスシティ・チーフスの元アウトサイドラインバッカーコーチであり、ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードの息子でもあるブリット・リードが、2月4日に発生した複数台の車両がからむ自動車事故を引き起こし、5歳の女の子に脳障害を負わせた酒気帯び運転の重罪で正式に起訴されたことを発表した。

ブリット・リードは当日中に当局に自首すると見られ、検察当局は10万ドル(約1,100万円)の保釈金と、GPSとアルコールの監視下に置くことを要求している。

当局によると、事故後のブリットの血清を検査したところ、血中アルコール濃度が0.113あったという。D級の重罪にあたるDWIは最高7年の懲役刑を科せられる可能性がある。

カンザスシティ警察署によると、今回の事故はガス欠になったグレーのシボレーインパラがアローヘッド・スタジアム近郊のスタジアムドライブからI-435の南方面に向かう進入ランプに停止していたことが端緒だったという。そのインパラを支援するため、近くにシボレートラバースがライトをつけた状態で駐車していたところ、ブリットが運転していたと認めているラムのピックアップトラックが差し掛かり、インパラの左フロントとトラバースのリアに衝突した。

トラバースの後部座席に座っていた5歳の子供は生命に関わるケガにより地元の病院に搬送され、同様に後部座席に座っていた4歳の子供も病院に搬送されたが、こちらは命に別状はなかったと警察は発表している。トラバースの運転手と助手席にいた大人、インパラの運転手にけがはなかった。

12日に検察当局が明かしたところによれば、「警察の調査により、リードが事故のわずか1.9秒前に時速84マイル(時速135km)弱の速度でトラックを運転していたことが判明した」とのこと。

この事故は第55回スーパーボウルでチーフスがタンパベイ・バッカニアーズに敗れる数日前に発生しており、ブリットはタンパで試合に臨んだチームに同行していなかった。

スーパーボウルを終えたチーフスはブリットを休職処分にしたと発表していたが、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは契約満了によりブリットが退団していると伝えている。

【C】