ワシントンのメイヒューGM、QB陣に満足も「常に探している」
2021年04月17日(土) 02:16ワシントン・フットボール・チームはベテランクオーターバック(QB)ライアン・フィッツパトリックを加え、タイラー・ハイニケとカイル・アレンをバックアップに戻しており、すでにクオーターバックルームが混雑しているとはいえ、ドラフトでシングルコーラーを増やさないとも言い切れないが、無理に増やそうともしないだろう。
ジェネラルマネジャー(GM)を務めるマーティン・メイヒューは現地16日(金)、チームが現在のQBロースターに「とても自信を持っており、満足している」としながらも、クオーターバックの評価は常に進行中のプロセスだとも語った。
「GMとしてクオーターバックがいないのであれば常に探すものだろう。そのプロセスが止まることはないと思う」とコメントしたメイヒューGM。
ワシントンのドラフト1巡目は全体19位指名権であることから、ドラフト会議で大きな動きがない限り、今年のトップQBの1人をドラフトで指名することはかなわないだろう。ドラフト期間を迎えればいかなる選択肢も排除しないというメイヒューGMはトレードアップの可能性を聞かれ、「いずれにせよ、その時に存在する価値がすべてだ。私の立場では(トレードアップするかトレードダウンするか)どちらを選んでもいいと思っている。全体のプロセス次第であり、今現在、いろいろと取り組んでいるところだ」と答えている。
2020年のカレッジフットボールシーズンは通常通りとはいかず、どのチームにとってもクオーターバックの評価はチャレンジングなものになっている。トレイ・ランスのような才能ある選手は昨季に1試合しか出場しておらず、マック・ジョーンズはアラバマ大学の1年間しか評価の対象にならない。
確かにワシントンはカレッジ時代に先発経験がほとんどなかったドウェイン・ハスキンズを採用したが、ハスキンズがドラフト指名された当時、スタッフメンバーでなかったメイヒューGMは、QBのポジションは常に経験が必要だと主張している。
「私は、特にクオーターバックの評価となると、仕事に費やした時間がプラスになると考えている。つまり、仕事に費やした時間が短い選手となれば、クオーターバックのポジションとしては心配になる。今年はそういう選手が多い」
ドラフトでQBを指名するか、大型移籍の可能性がない限り、ワシントンはフィッツパトリックをデプスチャートのトップに据え、ハイニケとアレンが出場機会を争う形でトレーニングキャンプに臨むことになりそうだ。これはワシントンが1カ月前にフィッツマジックの使い手であるフィッツパトリックを迎え入れたときに描かれた絵と変わらない。
もしワシントンがドラフトで新人QBを獲得した場合、ロン・リベラHC(ヘッドコーチ)は競争が激しくなるであろうバックアップ陣をどう対処すべきか心配することになるだろう。
リベラHCは「もしもその橋にぶつかるようなことがあれば、私は渡るつもりだ」と明かしている。
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