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NFLとNFLPAがヘルメットテストの結果を発表、3モデルの使用が禁止に

2021年04月21日(水) 16:26

【NFL】

NFLとNFL選手会(NFLPA)が毎年行われているヘルメットのテスト結果を公開した。2年連続で選手が使用したヘルメットの99%以上が“トップパフォーマンス”だと見なされている。

今年は新たにランキングトップ10に入った3モデルを含む41モデルに対してテストが実施されている。トップ3に入ったヘルメットの中には、ポジションに特化した新ヘルメットであるVICIS Zero2-R Trench――オフェンシブおよびディフェンシブラインマンのために設計されたモデル――がある。このヘルメットにはフロントおよび上部にバンパーがついている。これらはセンサーによってラインマンたちにもっとも大きなインパクトを与えると示唆された部分だ。選手らがどの程度迅速に受け入れていくかは未知数ながらも、ポジション特化型はヘルメットのテクノロジーにおける次のフロンティアだと目されている。

「NFLとNFLPAの協力により、これまでリーグによるテストが実施されていなかった3つの新モデルを含む全41モデルのテストおよびランク付けが行われた。3つの新モデルのすべてがトップ10に入り、ヘルメットデザインが年々進化していることを証明している」

パフォーマンスに優れた新ヘルメットの登場によって、他のヘルメットのランクが下がった。以前は使用が承認されていた3種のヘルメットが禁止リストに置かれている。これにより、禁止リストに置かれたヘルメットの合計は16モデルとなった。禁止リストに置かれているヘルメットを装着することは許可されていない。

以前はトップグループに入っていたヘルメットのうち、6モデルが“非推奨”にランクダウン。“非推奨”になった6種のすべてが、過去数年以内に“トップパフォーマンス”として導入されており、ここでもヘルメットのイノベーションの速さが浮き彫りになっている。昨シーズンの終わりには選手の18%が今は“非推奨”もしくは“使用禁止”にカテゴライズされるヘルメットを使用していた。

全NFLプレーヤーがこの調査によってテストされたヘルメットを使用している。過去2シーズンに選手の1%以下が使用した、承認されているものの旧型の11モデルは“レガシーヘルメット”リストに移された。ただし、引き続き使用は許可されている。

ヘルメットのテストが行われるのは今回が7年目となる。ヘルメット技術の改良と脳震とうの減少に向けた努力によって、選手らは急速により安全なヘルメットへとスイッチしてきた。2018年の終わりには74%の選手がトップパフォーマンスのヘルメットを装着しており、その数字は前年に比べて50%上昇している。2019年にはたとえその以前に選手らによって使用されていたとしても、テスト結果が低迷したヘルメットは使用禁止とされた。リーグとNFL選手会は、高く評価されるヘルメットはそれを装着する選手の脳震とう発症率が低く、禁止されているヘルメットを使用する選手の脳震とう発症率はその他のモデルを装着する選手よりも高いことを示すデータが得られたと述べている。

NFLは現在、ヘルメットチャレンジを開催している。現在のトップクラスのヘルメットのスコアを15%以上超えたヘルメットデザインには100万ドルの賞金が与えられる。この進化は1年で見られる典型的なヘルメット技術の改善の5倍にあたる。

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