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NFLのオーナーらがジャージーナンバールールの変更を承認

2021年04月22日(木) 10:58

タンパベイ・バッカニアーズ【AP Photo/Gregory Bull】

選手たちのナンバー変更に備えよ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが状況を知る人物の話を元に、NFLのオーナーたちがジャージーナンバー変更の提案を承認したと報じた。

カンザスシティ・チーフスによるこの提案は、ナンバー使用上の制限を調整するものだ。特に、今回の承認によって、これまではクオーターバック(QB)、キッカー(K)、パンター(P)しか使うことができなかった1桁の数字を使用できる選手の数が増える。

制限の拡大によって、ランニングバック(RB)、タイトエンド(TE)、フルバック(FB)、H-バック、ワイドレシーバー(WR)が1から49、および80から89を使用可能。ディフェンシブバック(DB)は1から49の中で選択できる。ラインバッカー(LB)は1から59および90から99、オフェンシブラインマン(OL)は50から79および90から99、QB、K、Pは引き続き1から19となっている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で練習生の枠が拡大したことで昨年は一部のチームにナンバーの問題が生じており、これもナンバーに関する規定の変更につながった。

おそらく、多くの選手がナンバー変更を試みるだろう。特に、スキルポジションの選手やDBたちは、カレッジやそれ以前に使っていた1桁に戻すことを考えそうだ。

ペリセロによれば、現地21日(水)に行われた会議で以下の内容が各クラブによって取り上げられている。

◆リーグはブースとオフィシャルのコミュニケーション拡張を承認。これはテレビで明らかに見てとれるコールのエラーを許容されたコミュニケーションの範囲で抑えることを目的としている。

◆競技委員会の提案による、オンサイドキック時に“セットアップゾーン”に入れるレシービングチームの人数を制限するとの案も承認された。これにより、キック側のチームによるリカバーがより容易になることが期待される。

◆競技委員会によるオンサイドキックについての提案が承認されたのを受け、フィラデルフィア・イーグルスは第4ダウン残り15ヤードの代替案を保留にした。ペリセロによれば、イーグルスはポゼッションを維持するためのこの案をまだ推しているものの、今年は前述のオンサイドキックの変更を試すことに合意したという。来年にイーグルスが再びこの案を提示する可能性はある。

◆オーナーはプレシーズンのオーバータイムを廃止。これまでコーチたちはプレシーズンゲームの終盤でタイにすることを避けてきたが、今回の変更によってオーバータイムに突入すること自体がなくなる。

◆ジェネラルマネジャー(GM)とヘッドコーチ(HC)の雇用期間の変更案――全チームに対し、面談開始をカンファレンスチャンピオンシップ戦終了後、雇用をスーパーボウル後まで遅らせる――は多様性委員会の議論にかけるため保留。変更案を提示したのはバッファロー・ビルズだった。

◆シカゴ・ベアーズが提案した、連続したエクストラポイントの試みの中で各チームに科され、受容されたペナルティは、必ず施行するとのルールが承認された。

◆ロサンゼルス・ラムズが提案した、スクリメージライン後方からの2度目のフォワードパス、および、ボールがライン後方に戻ってからのパスに対するペナルティにダウンの損失をつけ加えるルールは承認。

ペリセロによれば、NFLの競技委員会によるレポートでリッチ・マッケイ会長が強調していた点の一つとして、トーンティング(侮辱行為)がある。コーチらによる小委員会の中には、選手たちが顔を突き合せたり、人の上に立ったり、指を差したりといった行為に対してオフィシャルが手ぬるいとの感情があるようだ。その点において、タッチダウンのセレブレーションには多くのフォーカスが置かれない模様だが、今後はより多くのフラッグが投じられることが予想されている。

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