全ポジションに競争を主張するイーグルスHCシリアニ、先発QBは明言せず
2021年04月22日(木) 11:50ジェイレン・ハーツが今のフィラデルフィア・イーグルスの先発クオーターバック(QB)だと宣言する機会を与えられながらも、ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニとジェネラルマネジャー(GM)ハウィー・ローズマンはそれを拒否した。
HCの役割を初めて担うシリアニはオフシーズンの早い段階におけるプロセスやすべてのポジションで競争を行いたいとの希望を理由に、2021年NFLドラフトまで1週間の段階でハーツが先発だと宣言するのを拒否している。
「この時期に先発を指名するのは・・・われわれは彼らと2日間しか働いていないんだよ? 彼らとは2日間しか働いていないし、私にとって一番大きいのは競争だ」とシリアニは話した。
さらにシリアニは、QBを含めてどのポジションに関しても競争なしで先発を指名することはないと指摘している。
「繰り返すが、われわれは私のコアバリューについて少し話し合ってきた。(競争は)私の2番目のコアバリューだ。これはチームの2番目のコアバリューになる。競争は非常に大きな部分を占めており、すべてのポジションで競わせるつもりだ」
あらゆるレベルでの競争に向けた欲求を強調すべく、シリアニはドラフト候補生たちの競争レベルを図るためにじゃんけんをしたというエピソードを披露した。
カーソン・ウェンツがトレードされたことで、2021年にハーツが先発になる道は舗装されている。イーグルスはドラフトで全体6位から12位にトレードバックしており、今季の1巡目でQBを指名することはなさそうだ。たとえチームが明かそうとしなくても、これらの要素がハーツの先発を示唆している。
ローズマンは全体6位から12位への移動を“柔軟性がチャンスを創出する”からだと説明。このトレードによって来年の1巡目指名権を獲得したことで、将来の可能性が広がった。
ドラフトで何か劇的なことが起こらない限り、イーグルスがトップクラスのQBを指名することはない。その点で、ハーツが先発だとイーグルスが公に明言するのは簡単だろう。
【A】